2019年のジュネーブ・ショーでお披露目されたマツダCX-30の日本導入が開始された。(MAZDA)CX-5とCX-3の間に位置する新しいコンパクトSUVで、マツダ3のSUVバージョンと思ってもらえればそれが正解。4395㎜の全長と1795㎜の全幅はCX-5とCX-3の中間程度で、マツダ3のハッチバックと比べると全長が65㎜短い。全高はCX-3よりも10㎜低い1540㎜で、俗にいう立体駐車場に対応する車高に抑えられている。
マツダ3同様、線ではなく面の抑揚を中心に構成されたスタイリングは、十分な室内スペースを確保しつつもクーペらしいスポーティなデザインに仕立てたという。CX-5やCX-3よりもボディ下の樹脂部分の面積を拡大させたCX-30独特の意匠も、よりスポーティな印象を強調するためだ。室内もマツダ3とほぼ同じイメージを持つ。プレミアム・ブランドに勝るとも劣らぬ上質な質感も踏襲されている。
プラットホームをはじめ、機能面ではマツダ3と共通項が多い。リア・サスペンションもマツダ3と同じトーションビーム式。当初は2.0ℓ直4(156ps/20.3kgm)と1.8ℓ直4ディーゼル・ターボ(116ps/27.5kgm)のみだが、ディーゼルとガソリンの良いとこ取りをした火花点火制御圧縮着火ガソリン・エンジンのスカイアクティブXも用意される。
ただし、マツダ3より車両重量が数十㎏程度増えるためか、1.5ℓガソリンの設定はない。また、全エンジンに新しい制御が加えられた4WDがラインナップするほか、ディーゼル以外ではMTも選べる。価格は239万2500円~(10%消費税込)。マツダ3の約10万円高となる。
文・写真=新井一樹(ENGINE編集部)
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