記念すべき総走行距離10万kmを達成したのは8月21日のことである。この日は、近づいてきたメディア対抗ロードスター4時間耐久レースの準備のために筑波サーキットへ出かけていた。というのも、筑波のコース1000はドライビング・レッスンで今年も2度ほど走っているが、コース2000の方は一度も走行していない。いくら慣れたサーキットとはいえ、プロならともかくアマチュアの私のような者がぶっつけ本番でレースに臨んでもまともに走るのは難しい。ロードスターでなくても、せめてポルシェで事前に走って、勘を取り戻しておこうと考えたのだ。
ナンバー付きでも走れるファミリー走行の枠をふたつ走った帰り道、東北自動車道の蓮田SAに寄ってガソリンを入れた時、79号車のオドメーターは9万9964kmを指していた。これなら、ちょうど首都高に入って西池袋のランプを降りたところで10万kmに到達することになりそうだ。そこでクルマを停めて記念の写真を撮ればいい。そう考えて再び帰路についたのだが、なんと西池袋ランプの直前で10万kmに到達してしまったのにはちょっと参った。なんとか10万kmの表示のままランプに辿り着かないかと思ったのだが、残念なことに降りる直前に10万1kmになってしまった。というわけで、10万1kmの写真をお見せしている次第です。
トリップ・メーターが249.5kmになっているのは、蓮田で給油の際、リセットするのを忘れたからで、給油時には212.9kmを指していた。さらにその下の燃費計がリッター4.4kmととてつもなく悪い数字になっているのは、この日、筑波サーキットを全開で30周以上も走っていたためだ。79号車の場合、走り方によって燃費は極端なくらいに変化する。高速道路を巡航しているだけなら、リッター10kmを達成することもできる反面、都内だけを走っていると5km台まで落ちてしまう。都内8割、高速2割くらいのリポーターの通常の使い方では、6km台半ばが平均燃費となっている。
さて、10万km達成後も79号車は元気に毎日の足として走り回っている。特集のロケで2度ほど箱根にも出かけた。その際、気になったことをひとつだけ報告しよう。ターンパイクの急な上り坂を走った後、いったん駐車してエンジンを再始動した時に、またしてもマフラーから大量の白い煙が出る場面があった。なぜだぁ!?
■79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時) 340万円(1244万2500円)
導入時期 2017年4月
走行距離(購入後) 10万928km(1万8543km)
文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=神村 聖
(ENGINE 2019年11月号)
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