六本木交差点から東京タワー方面へ向かった飯倉片町の交差点にあるロッソ・スクーデリアのショールームが、このほどフェラーリの最新のコーポレート・アイデンティティ(CI)を導入してリニューアル・オープンしたというので、その内覧会に行ってきた。首都高速の環状線からも見えるショールーム内には真紅のフェラーリが飾られていたのをよく目にしたものだが、今回は、展示はもちろんのこと、顧客とのコミュニケーションに重きをおいてリニューアルされている。
1階のガラス扉を入るとすぐにウェルカム・デスクがあり、白い床と真っ赤な壁が印象的なスペースには、この日はなんと、まだ日本には広報用の試乗車もないSF90ストラダーレが展示されていた。現車を見たのはもちろんこのときが初めてだ。赤い壁にはビデオ・ウォールと呼ばれる巨大なモニターが設えられており、最新モデルの動画が外からでも見られるようになっていた。
1階からして特別感満載だが、エレベーターを上がった2階はもっと特別で、新設されたヘリテージ・ライブラリーと呼ばれる部屋では、ポルトローナ・フラウのソファで寛ぎなら、ゆっくりと時間を過ごすことができる。この新しいCIの導入は去年イギリスのロンドンからスタートし、日本ではこの六本木のロッソ・スクーデリアが最初で、今後は国内9箇所で同様に展開していくという。世界中のどのショールームでも同じ空間というわけだが、ラグジュアリーななかにも落ち着きがあり、とても居心地がいい。壁にはSF90ストラダーレやローマの写真が飾られ、モニターにはレースやモデナで行われたインベントの様子が写し出されるなど、まるでイタリアにいるような気分になって来る。そんな雰囲気のまま、ゆっくりと商談ができるようにすぐ隣にはコンサルティング・ルームがあり、デジタル・シュミレーターを利用して好みのフェラーリを仕立てることができる。
さらに2階の奥にはコンフィギュレーターを使って外装や内装の仕様、特別装備やカスタマイズなどができるスペースがあり、この端末からは、なんと直接マラネロにデータを送ることができるという。それを聞いただけで、グッとフェラーリの聖地が身近に感じられるから不思議。ちなみにこの日2階に展示されていたローマは、ボルドーという内装色のシックな1台で、このクルマを見ているだけで、充実した気分になれた。
次に3階にいくと、エレベーターの前にはコミュニティ・テーブルと呼ばれる大きなテーブルが置かれており、ここでは本場イタリアのエスプレッソが楽しめるようになっている。3階はグッとリラックスした雰囲気だが、ここには認定中古車が並べられることになっているという。どうして、最新のショールームに中古車がと思うかもしれないが、中古車は新しいお客さんとの重要なタッチポイントと考えられている。というのも、ほとんどの顧客が実は中古車からフェラーリ・ライフをスタートしているからだ。六本木の新しくなったショールームで、夢のようなフェラーリ体験はいかがだろう。
文=塩澤則浩(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦
(ENGINEWEBオリジナル)
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