トヨタが超小型EVのC+pod(シーポッド)を発売した。ボディ・サイズは全長×全幅×全高は2490×1290×1550mm、ホイールベースは1550mm。軽自動車よりも小さく、公式ホームページでは「プリウス1台分の駐車スペースに、2台置けるほど」と表現するコンパクトさだ。
トヨタ系列のトヨタ車体では2000年から、ひとり乗り超小型EVの「コムス」を販売しているが、シーポッドの乗車定員は2名。3.9mという小さな最小回転半径で、都市部や山間部など道幅や駐車スペースの制約が厳しい環境でも自由度の高い取り回しを実現する。
9.06kWhのリチウム・イオン電池を床下に積むことで、室内は低く段差の少ないフロアを持ち、広いドア開口部と最適化されたシート高と相まって、良好な乗降性を実現している。上方に開くテール・ゲートからアクセスする荷室には、大きめの手荷物が積めるスペースが設けられた。
リアに搭載された電気モーターは、最高出力は9.2kW (12.5ps)、最大トルクは56Nm(5.7kgm)で、最高速度は60km/hをマークする。航続距離は、最高速度が限定的なEVに適用されるクラス1のWLTCモードによる計測で150km。普通充電のみに対応し、満充電までの所要時間は200Vで約5時間、100Vで約16時間だ。助手席足元のコンセントや、オプションのコネクターを介して、外部給電も可能となっている。
現時点では法人や自治体などに限定して販売されているが、2022年を目処に個人ユーザーへも提供する計画が進行中だという。価格は165〜171.6万円。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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