2024.02.20

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ロック魂のかたまり! ラドーの60周年記念モデル 60年前のデザインなのに完全に現代的!

エンジン時計委員が2024年に身に着けたいシンプルな時計を熱く語る。LESS IS MOREーー少ないのが豊か! かつて腕時計の文字盤は白、銀、黒、青色が、ケースはゴールドもしくはスティールが圧倒的主流であった。もちろん、百花繚乱、多芸多才……といった言葉が当てはまりそうな華やかな時計たちも魅力的だが、2024年は、“少ないのが豊か”を改めて見直してみたい。今回は、ラドーの「ダイヤスター オリジナル 60周年アニバーサリー エディション」を紹介する。時計委員会メンバーふたりの意見やいかに。


ダイヤスター オリジナル
60周年アニバーサリー エディション
ユニークなデザインは、スイスのデザイナー、アルフレッド・ハベリとのコラボレーションによって1962年に誕生。発売60周年を記念するこのモデルはセラモスによる楕円ベゼルに6角形のファセットを刻むサファイアクリスタルをセット。時計全体を包むモノトーンのカラーリングもシンプルなデザインを引き立てる。自動巻き。80時間パワーリザーブ。ステンレススティール+セラモス、ケース幅38mm。100m防水。
31万7900円。


「わくわく感がたまらない」菅原茂

ビートルズの60年代の楽曲を先端技術でリミックス/リマスターした赤盤と青盤が最近発売された。楽曲自体は変わりはないのに音響の現代的アップデートには驚き、そして興奮した。「ダイヤスター オリジナル」の60周年記念モデルにも似た思いを抱く。60年を超えて過去と現在がシームレスに連続し、デザインは変わらないのにプロダクトとしては完全に現代的。でもなんだろう、このわくわくする高揚感は。きっとシンプルでエネルギッシュなデザインにロック魂を感じているからだろう。

問い合わせ=ラドー/スウォッチ グループ ジャパンTel.03-6254-7330

「少年時代に憧れた近未来的造形美」高木教雄

ダイヤスターは、耐傷性を主眼に置いた初の腕時計であった。1962年の誕生当時ケースに用いたのは、超硬メタル炭化タングステン合金。粉末状の基材を金型成形するため、型から抜きやすい楕円のフォルムが選ばれた。近未来的な造形は、必要から生まれた機能美である。実は同じ1962年生まれだから、個人的な思い入れが深い1本。新たに与えられた風防のファセットカットがプレーンなダイアルに落とす陰翳は、どこか日本的な情緒を感じさせる。

(ENGIN2024年2・3月号)

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