2024.05.21

CARS

ひと回り大きなヴェゼル!? ホンダが中国で発売するEV専用車を北京モーターショーで発表

ホンダは、2024年5月4日まで開催されていた北京モーターショー2024で、新EVシリーズの「イエ」シリーズを発表し、世界一のEV市場である中国でEV攻勢を仕掛けている。

デザイン違いの兄弟車

さらに、2022年に同国で発表されたEVの「e:N」(イーエヌ)シリーズの第2弾となる「e:NP2」(イーエヌピーツー)と「e:NS2」(イーエヌエスツー)を発表した。2台はデザイン違いの兄弟車で、4月25日に発売されたe:NP2は中国での四輪車生産販売合弁会社である広汽本田汽車(広汽ホンダ)、6月上旬に導入されるe:NS1は東風本田汽車(東風ホンダ)で販売される。ホンダは、中国で2022年に発売した「e:NP1」、「e:NS1」を皮切りに、2027年までに10モデルのEVの投入を予定で、2035年までに中国でのEV販売比率100%の達成を掲げている。

e:NP2

前後のデザインを変更

e:NP2およびe:NS2は、新たな価値を提案するEVを目指し、「動」、「智」、「美」という「e:Nシリーズ」共通のコンセプトをさらに磨き上げた。「ヴェゼル」とほぼ同サイズのe:NP1およびe:NS1に対して、e:NP2とe:NS2はひと回り大きなサイズを持つ。

e:NS2は伸びやかでクリーンなデザインが特徴で、一方のe:NS2は刺激のあるエモーショナルな意匠が美点で、スマートで先進的な世界観をそれぞれの志向性で表現している。

e:NS2

545kmの航続距離

コンセプトの「動」は、e:Nシリーズ専用の「e:N Architecture F」(イーエヌ アーキテクチャー エフ)をベースに、ホンダ自慢のダイナミクス技術を融合させることで、人車一体感のある爽快な走りとして表現。また、IPU(インテリジェント・パワー・ユニット)に、大容量バッテリーが採用されるとともに、バッテリーの制御技術や走行抵抗の低減により、e:NP2では545kmの航続距離(中国CLTC基準)を達成したのもトピックだ。

コンセプトの「智」は、大型ヘッドアップ・ディスプレイをはじめ、機能と連動する光の演出などによって先進的で機能的なHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を実現したという。また、標準装備の12.8インチ大型ディスプレイ・オーディオと、中国でのEV専用コネクテッド技術「ホンダ・コネクト4.0」の進化により、利便性と快適性も向上させている。さらに、冬場の快適性を高めるため、エアコンとヒーターの協調制御などで電力消費を最小限に抑え、乗員を効率よく暖めることができる「インテリジェント・ヒーティング・システム」をホンダ車として初めて採用した。

3つめのコンセプトである「美」は、SUVのようなユーティリティ性の高さとセダンのような流麗なフォルムを両立しつつ、洗練された未来感のあるエクステリアデザインで表現。インテリアは、水平基調のすっきりしたインパネが特徴で、上質な素材を使うことで心地良い空間に仕立てている。また、大型ディスプレイ・オーディオやスマホ・アプリから好みの香りを選択し、その香りを車内に拡散させるアロマ・システムもホンダ車として初の適用となっている。

e:NP2

文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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