2021.08.29

CARS

マクラーレン最強のコンバーチブル登場 765台限定生産の765LTスパイダー

マクラーレンが限定生産車の765LTスパイダーを発表した。マクラーレンの「スーパーシリーズ」の最上位モデルとして限定販売され、すでに完売している765LTのオープン版で、マクラーレン史上最もパワフルなコンバーチブルだ。ちなみに、サフィックス(接尾辞)の「LT」はロングテールを意味する。

クーペ版同様、アグレッシブなデザイン

ベースの720Sよりも48mm長い専用形状のフロント・ノーズや全長が伸ばされたアクティブ・リア・ウイングなど、外観は屋根が開閉式になる以外は基本的にクーペ版と同じ。ただし、ボディ後半の形状が変わったことで生じた空力特性の違いを補正するために、アクティブ・リア・スポイラーの角度が若干異なっている。







コンバーチブル最高レベルのパワーウェイトレシオ

車両重量は1388kg。ハードトップの開閉機構を装備するが、高い剛性を持つカーボン製フレームのおかげで追加の補強がほぼ不要なこともあって、クーペ版からの増加量を49kgに留めた。また重量削減のため、排気系はスチール製より40%軽量なチタン製とし、リチウムイオン・バッテリーの採用やウインドウの薄肉化、F1マシン用と同等の合金を用いた駆動系のギアや軽量構造のスプリングなどを装備するのもクーペ版と同様だ。これらの軽量化により720Sスパイダーに対し80kg軽く、598ps/tという、コンバーチブルでは最高レベルのパワーウェイトレシオを達成。さらに、前後フェンダーとドア・パネル、ボンネットの素材をアルミからカーボンに変更し、6kg以上もダイエットできるオプションも用意される。

電動開閉式のハードトップはフレームにカーボン素材を用いることで閉めた時の剛性の向上を図っている。屋根は11秒で開放でき、50km/h以下なら走行中でも操作可能。17秒を要し、30km/hが作動上限だった675LTスパイダーと比べると利便性が高まっている。またルーフとは独立して、コクピットの背後にあるリア・ウインドウのみを開閉することも可能だ。フロントに150リッター、リアのトノカバー下に58リッターの荷室も備わっている。







ゼロヨンは10.0秒、最高速度は330km/h

4.0リッターV8ツインターボはクーペ版と同じ765ps/7500rpm、800Nm/5500rpmを発生。加速性能は、0-100km/hが2.8秒、0-200km/hが7.2秒、0-400mが10.0秒。最高速度は330km/hだ。制動性能もこのパフォーマンスに見合った強力なもの。標準装着のカーボンセラミック・ブレーキは100km/hから29.5mでの完全停止を実現する。

世界765台の限定生産で、そのうち2021年生産分は完売しているという。価格は4950万円。







文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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