2021.10.28

CARS

身銭を切ってでも欲しいクルマのマイ・ベスト20 自動車ジャーナリストの佐野弘宗の第1位は?

コロナ禍の今、「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今だからこそ買いたい20台を挙げた。自動車ジャーナリストの佐野弘宗さんが「欲しい」と素直に思ったホット20の第1位は、アルピーヌA110だ!!

素直に欲しいと思った20台


ここ1~2年間で、実際に乗って素直に「ほしい」と思った20台を並べたらこうなりました。無意識ながらプラグインやハイブリッド車は1台もなく、純エンジン車(と純燃料電池車)ばかりになってしまいました。エネルギーや環境問題はともかく、クルマの動力源はシンプルなのが気持ちいい……ということでしょうか。

1位 アルピーヌA110(S含む)



暴力的なエンジン性能でないけれど十二分に速く、ソフトな乗り心地なのに操縦性はシャープ、ミドシップにもかかわらず限界付近でも穏やかでコントローラブル。すべてが「軽量低重心」という正義のエンジニアリングの賜物。

2位 ケータハム・セブン(1600、スーパースプリント、160、480すべて含む)



とにかく簡素で軽いから、低出力エンジンとエコタイヤでも速く楽しく、低燃費でタイヤも減らない。いま新車で買えるクルマでもとも簡素で古典的な1台だが、一周回って、これこそ未来のスポーツカー……とすら思えてくる。

3位 スズキ・ジムニー(シエラ含む)



数あるカリスマ・オフローダーのなかも、ホンモノの古典メカニズムをもっとも忠実に残す1台。こういうクルマが普通に存在して、いまだ供給が追いつかないほど売れている日本って、クルマ好きにとって素直にいい国だ。

4位 トヨタGRヤリス



私を含むラリー・エボ世代の中高年が狂喜乱舞する世界唯一のクルマ。やけにしなやかな乗り心地も「ラリーとはこういうもの」と勝手に納得。

5位 メルセデスAMG A45 S 4マティック

2リッターで421ps。トップエンドでの蹴り飛ばすような伸びと金属的な咆哮は、チビりそうなほど凄まじい。さすがF1で7連覇。

6位 ルノー・メガーヌ(RS含む)



大型ウイングも可変ダンパーも4WDも使わずに、ここまでの旋回性能を実現した手腕に素直に感心。四輪操舵の効果に目からウロコ。

7位 ジープ・ラングラー

クローズド・モデルでも屋根は軽量な樹脂、サイド・フェンダーも樹脂。じつは低重心で低慣性マス。だから悪路も舗装路も気持ちいい。

8位 ルノー・カングー

発売秒読みの新型もたぶんいいクルマだろうけど、「巨大な荷室はオマケ?」というほかない芳醇な極上ハンドリングは歴史に残したい。

9位 プジョー・リフター

市場人気は兄弟車ベルランゴ圧勝ながら、山坂道でカングーと好勝負なのはこっち。超小径ステアリングとのマッチングも素晴らしい。

10位 プジョー5008

いま日本で手に入るミニバンで間違いなくベスト・ハンドリングと思う。濃厚きわまる接地感と正確かつ優雅な身のこなしは感涙モノ。

11位 ロータス・エリーゼ・スポーツ220 I(I 240ファイナル・エディション含む)

基本設計そのままに約25年間もスポーツカーの最前線に座り続けてきた。操縦性キレキレなのに乗り心地も絶品のロータス・マジック。

12位 ランボルギーニ・ウラカン

笑ってしまうほど劇画チックなデザインやエンジン音の演出に対して、走りやメカニズムは徹底して正論。そのギャップがたまらない。

13位 日産GT-R

世界のスーパーカーでもほぼ最古参。それでもさらに鍛え上げたその野武士っぽい味わいに、いとおしさを感じるのは私が日本人だから?

14位 アストンマーティン・ヴァンティッジ(ロードスター含む)

鼻先のV8ツインターボはメルセデスAMG製。今年からF1のパワーユニットもAMG製となり、性能も由緒もほぼ完璧な組み合わせに。

15位 トヨタ・ミライ

まがうかたなき電気自動車なのに巨大なバッテリーは不要。燃料電池車こそ理想のクルマなのでは……と、ミライに乗るたびに思う。

16位 プジョー508(SW含む)

総じて完成度の高い現代プジョーでも、とろけるようなネコアシは別格のデキ。背筋が伸びた低姿勢を含めて、全身ネコ科動物そのもの。

17位 ランドローバー・ディフェンダー

全身最新鋭設計に秀逸デザイン、しかも世界最高峰のままの悪路性能。武骨な作業車から現代的キャラクター商品への脱皮は見事すぎる。

18位 ルノー・トゥインゴ

同サイズ他車より前席空間には明らかに余裕があり、乗っても楽しい。スモールカーこそRR。そう思って、私も1台買っちゃいました。

19位 アウディRS5クーペ(スポーツバック)

その速さから想像もできないほど、平和で扱いやすく、快適で威圧感なく、洗練された機械。そしてクーペのデザインは写真以上に流麗。

20位 スズキ・スイフト(スポーツ含む)

速い、安い、うまい。いまもっとも安価にアドレナリンを分泌できる遊びグルマ。このコスパには、ポルシェもフェラーリもかなわない!

文=佐野弘宗(自動車ライター)



(ENGINE2021年9・10月号)

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