2021.09.28

WATCHES

思わずひと目惚れする時計「モーリス・ラクロア」篇 ブラックダイアルの真紅のGMT針が魅力!

なぜ? と聞かれてもうまく言えないが、一瞬で好きになってしまうことがある。人も時計も。相手が人ならともかく、一体時計のどこに我々はこれほどまでに惹かれるのだろう。容姿端麗なデザインか、才色兼備のメカニズムか、はたまた運命の糸がそうさせるのか。そんな恋の始まりを予感させる、モーリス・ラクロアの注目モデルを取り上げ、その魅力を時計ジャーナリストの竹石祐三氏が解説する。

機能の追加でデザインに新鮮味をもたらした、「アイコン」のGMTモデル

昨年より、海外を自由に往き来することは適わなくなってしまったが、それでもGMT機能を搭載した時計は我々を魅了する。現在時刻を確認できる時分針のほかにもうひとつ、異国の時間を指し示すGMT針は多くのモデルで時分針とは違うカラーに彩られ、2つの時間帯の判読性を高めるとともに、ダイアルデザインにアクセントを添えてくれる。2018年に自動巻きムーブメントを搭載したモデルを発表すると、たちまち世界中で人気を獲得したモーリス・ラクロアの「アイコン」も今年、第2時間帯の表示機能を備えた「アイコン ベンチュラーGMT」を追加した。ブラックダイアルの挿し色になる真紅のGMT針を採用するとともに、24時間表示を記したセラミック製の回転ベゼルにはコレクションを象徴するアームをセット。スティールとブラックセラミックを交互に配したユニークなデザインを生み出し、これまでの「アイコン」とは異なる新鮮なルックスに仕上げた。ケースと一体感のあるブレスレットはイージーチェンジャブルシステムによってラバーストラップとの交換を容易にし、オン/オフの兼用もOK。海外に行けない日が続いてもこの時計なら、24時間365日、遠い国の“今”の景色を想い描かせてくれるはずだ。





アイコン ベンチュラーGMTの「ココに胸キュン!」

ブラックダイアルにアクセントを添える真っ赤なGMT針に加え、第2時間帯の判読性を高めるブラック&スティールの切り返しデザインも目を引く。また、ケースとの一体感を見せるブレスレットにはイージーチェンジャブルシステムを採用。服装や着用シーンに合わせて、手軽に付属のラバーストラップに付け替えられるのが便利だ。

世界的に支持を得るコレクションに新しく加わったGMTモデルは、赤いGMT針と24時間表示を刻んだセラミック製の回転ベゼルを採用。「アイコン」のデザインコードを踏襲しつつも新しさを感じさせるルックスに仕上がった。30気圧の防水性を備え、アクティブなシーンにも適したモデルだ。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径43mm、30気圧防水。31万3500円。

文=竹石祐三 写真=近藤正一

(ENGINE2021年8月号)

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