時計ファンの聖地「ISHIDA新宿」で”触れて知る”ブランドの魅力と傑作時計　vol.2 「ヴァシュロン・コンスタンタン」篇

著者をフォロー
記事を保存

全ての画像を見る

腕時計の名店として知られる「ISHIDA新宿」が、約50もの取り扱いブランドのなかから、イチ押しのブランドとその魅力を紹介する本企画。今回紹介するのは、世界三大時計ブランドのひとつにも位置付けられているヴァシュロン・コンスタンタン。高級時計メゾンとして愛好家のみならず、世界中のセレブリティーをも魅了し続ける理由を明らかにしていこう。

細部にまで技術を注ぎ込んで完成する、突出した造形美

1755年、24歳にしてすでに熟練の時計職人だったジャン=マルク・ヴァシュロンが見習い職人を雇い入れたことを機に、時計史にその名を刻むことになったヴァシュロン・コンスタンタン。以来、現在に至るまで一度もブランドの歴史を途切れさせず、卓越した技術と発想力によって、優美なタイムピースや複雑機構を搭載した時計を作り続けている最古の時計メゾンだ。

「ヴァシュロン・コンスタンタンの凄さはやはり、創業から継続しているという事実に尽きます。時計の歴史にはいろいろな流行や変革──それこそ大きなところではクォーツ革命があり、多くの時計メーカーが打撃を受けたわけですが、ヴァシュロン・コンスタンタンはそれらを乗り越え、創業から265年以上が経った今もなお、スタンスを変えることなく時計を製造し続けていることです」

松原蘭さん
「時計との出合いはタイミングだと考えています。ヴァシュロン・コンスタンタンに限らず、買おうと思った時には購入しにくくなっているモデルもあるので、“時計に呼ばれている”と感じられたら、絶対に連れて帰ってあげたほうがいいと思いますね」

ISHIDA新宿でヴァシュロン・コンスタンタンを担当する松原蘭さんは、こうした歴史を踏まえつつ、ブランドが高い支持を得ている理由は時計のデザインにあると指摘する。

「ヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、過去のモデルと現行モデルとを比較しても、デザインコンセプトに大きな違いは感じられないはずです。例えば『ヒストリーク』は、ブランドのアーカイブピースにオマージュを捧げたコレクションですが、最新の『ヒストリーク・アメリカン 1921』を見ても、オリジナルのモデルとほぼデザインが変わっていない。つまり流行り廃りに関係なく、常に造形の美しい時計を作り続けていることが、このブランドの大きな魅力と言えるでしょう」

優美な佇まいを持つヴィンテージモデルの数々。現行モデルと見比べてもそのルックスは大きく変わらず、ブランドが長年にわたってエレガントな造形を追求していることが分かる。

ISHIDA新宿の地階で展開されるヴィンテージウォッチ専門コーナー「BEST VINTAGE」。フロアの一角には、ヴァシュロン・コンスタンタンのヴィンテージモデルも数多く展示されている。

現在、ヴァシュロン・コンスタンタンは前述の「ヒストリーク」をはじめ、「オーヴァーシーズ」や「フィフティーシックス」など9つのコレクションを展開しているが、特にここ最近では、ブランドの特徴でもあるクラシカルでエレガントなモデルが注目されているという。

「ブランドを代表する『パトリモニー』コレクションには、二針モデルや自動巻きムーブメントを搭載したモデルが40mmのケースサイズでラインナップされていますし、40mmでは少し大きいと感じるお客様には38mmサイズをラインナップする『トラディショナル』を提案しています。いずれも、ドレスウォッチの究極とも言えるプロポーションはもちろんのこと、ディテールの美しさに魅力を感じてお選びいただくお客様が増えています」

ヴァシュロン・コンスタンタンは、高級時計を象徴するブランドのひとつだが、その良さを知るとプランを立てながらでも購入を目指す人が多いという。それほどまでにヴァシュロン・コンスタンタンの突出した造形美は、多くの人を魅了するのである。

◇ISHIDA新宿の詳しい情報はコチラ

リニューアルし、さらに輝きを増すブランドのブースにて最高の1本と出会う

2021年6月にリニューアルした「ISHIDA新宿」の目玉となったのが、3階に設置されたヴァシュロン・コンスタンタンのコーナー。最新のコンセプト什器を導入してブランドの魅力が存分に感じ取れることはもちろん、「時計専門店としてのオンリーワンを作りたい」という思いから作られた日本最大級の規模を誇り、フロアの約半分を占めるほどの広々とした空間で、ゆったりとした時の流れを感じながら時計を選べるようになっている。

さらに、ISHIDA新宿ならではの魅力は、「BEST VINTAGE」を展開する強みを生かし、ヴィンテージウォッチとの比較検討も店内で行えること。現行モデルに近いデザインや機構を備えたヴィンテージモデルをその場で見比べられるので、より広いラインナップのなかから自分にとっての最良の1本を見つけ出せるのだ。

3階のコーナーには、高い人気を誇る「フィフティーシックス」も並ぶ。コーナーのレイアウトと同様、時計もゆったりとしたスペースを保ちながら展示され見やすくなっている。

BEST VINTAGEには過去のモデルも充実。写真のように、現行モデルと過去モデルのクロノグラフを並べて検討できるのはISHIDA新宿ならではだ。

松原蘭さんがヴァシュロン・コンスタンタンの魅力を強く感じる傑作モデルはコレだ！

造形の美しいタイムピースを展開するヴァシュロン・コンスタンタンのなかでも、とりわけその魅力を感じ取れるのが、クラシカルでエレガントなモデル。ここに挙げる3モデルはテイストこそ違うが、いずれもヴァシュロン・コンスタンタンらしい優美な雰囲気を放っている。

ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955
「ドレスウォッチが強いヴァシュロン・コンスタンタンですが、これはヴィンテージウォッチのテイストを感じさせるデザインが目を惹くモデル。ポイントはカウ・ホーンのラグで、丸みを帯びてやさしさがありつつ、艶やかな雰囲気に仕上げるアクセントになっています。現在では珍しい、手巻きのクロノグラフムーブメントを搭載している点もいいですね」。手巻き。ステンレススティール、ケース直径38.5mm、3気圧防水。514万8000円。
パトリモニー・ムーンフェイズ＆レトログラード・デイト
「パトリモニーはシンプル＆ドレッシーという印象ですが、このモデルはその良さを残しつつも、遊び心を感じさせます。ムーンフェイズやレトログラードを備えているので、普通の時計では物足りないという方にもお勧めです。しかも搭載しているのは高精度ムーンフェイズなので、ブランドの高い技術力が感じ取れます」。自動巻き。18Kホワイトゴールド、ケース直径42.5mm、3気圧防水。532万4000円。
トラディショナル・オートマティック
「他ブランドも含めるとさまざまなドレスウォッチがありますが、直線の美しさを生かし、ひときわシャープでモダンな雰囲気を放っているのが『トラディショナル・オートマティック』です。デザインはシンプルですが、すべてのインデックスを鏡面で仕上げているので控えめに輝き、38mmサイズながらもしっかりとした存在感があります」。自動巻き。18Kピンクゴールド、ケース直径38mm、3気圧防水。330万円。

ヴァシュロン・コンスタンタンの世界観を堪能できるフェアは12月1日〜12月31日に開催

「ISHIDA新宿」では、12月1日（水）から12月31日（金）の期間、「ヴァシュロン・コンスタンタンフェア」を開催。人気の高い「パトリモニー」や「トラディショナル」をはじめ、注目モデルが一堂に並ぶ。

ヴァシュロン・コンスタンタンのコーナーが設けられているのは３階。最新のブランドコンセプトによる設計で、日本最大級の規模を誇る。

2021年6月にリニューアルオープンした「ISHIDA新宿」。地上5つのフロアでは約50ものブランドを展開するとともに、地下1階ではヴィンテージウォッチ専門フロア「BEST VINTAGE」も展開。

『ISHIDA新宿』
住所／東京都新宿区新宿3-17-12
電話／03-5360-6800
営業時間／平日12：00～20：00、土日祝11：00～20：00 無休（年末年始を除く）
https://ishida-watch.com

文＝竹石祐三　写真＝岸田克法

（ENGINE WEB オリジナル）

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

会員の方はこちら

続きを読む　>

タグ：

#ヴァシュロン・コンスタンタン

時計ファンの聖地「ISHIDA新宿」で”触れて知る”ブランドの魅力と傑作時計　vol.2 「ヴァシュロン・コンスタンタン」篇

PICK UP

RELATED

当サイトでのCookieの設定について

時計ファンの聖地「ISHIDA新宿」で”触れて知る”ブランドの魅力と傑作時計 vol.2 「ヴァシュロン・コンスタンタン」篇

PICK UP

RELATED

時計ファンの聖地「ISHIDA新宿」で”触れて知る”ブランドの魅力と傑作時計　vol.2 「ヴァシュロン・コンスタンタン」篇