2022.01.02

CARS

4気筒電動スーパーチャージャーは300馬力を発揮! マセラティの新型SUV、グレカーレのプロトタイプにイタリアで試乗!!

コロナ禍による半導体不足の影響で、発表が延期になったマセラティ・グレカーレ。そのプロトタイプの試乗会が、イタリアのテスト・コースで開かれた。現地入りしたモータージャーナリストの大谷達也がリポートする。

アルファ・ロメオのプラットフォーム!?

わずかな距離を走っただけで、路面からの衝撃を巧みに和らげてくれる足回りであることがわかった。FCAが巨額の開発費を投じて完成させたジョルジョ・プラットフォームを採用したと事前に聞かされてはいたが、同じプラットフォームを用いるアルファ・ロメオのジュリアやステルヴィオの硬質な感触とは別物で、実にしなやかで洗練された乗り心地だ。それでいて、前述の2台に通ずるボディ剛性の高さはしっかりと感じ取れる。これからどんな走りを体験できるのか。私のなかで試乗車への期待感がぐっと広がった。



“試乗車”とややもったいつけてご紹介したのは、マセラティの新作SUVであるグレカーレ(のプロトタイプ)。本来であればすでにワールドプレミアを飾っていたはずだが、半導体問題の余波を受けて正式発表は2022年春に延期されたという。ただし、その素晴らしい仕上がりを1日も早く世に知らしめたいとの思いから今回の試乗会が催されたというのが、私の勝手な見たてである。

ごくごく小規模な国際試乗会の舞台となったのは、FCAのプルービング・グラウンドとして名高い北イタリアのバロッコ。ここには大小あわせて26のコースが用意されており、その総延長は80kmに達する。しかも、レーシング・コースと違って乗り心地やハンドリングを試験するための様々な路面が揃っているのも特徴のひとつ。おまけに路面のμが低いので、公道をシミュレーションするにはうってつけのように思えた。

試乗したプロトタイプは最高出力300psの2リッター4気筒エンジンを搭載。駆動系は油圧多板クラッチを用いたフルタイム4WDで、通常時はリアへのトルク配分が100%、後輪が滑り始めるとフロントに最大50%のトルクを振り分ける。そして足回りにはエアサスペンションが奢られていた。



無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement