2022.06.27

CARS

ああ、またしても"お不動さん"を救出してしまったぁ〜(汗) エンジン編集部員がちょっと古いシトロエン、エグザンティアを購入!【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#3】

2021年6月にエンジン編集部ウエダが手に入れた4台目のシトロエン・エグザンティア(1996年型)。これは車高をいちばん下げた状態。

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中古車事情に詳しいエンジン編集部員のウエダが2021年6月、彼にとって4台目となるシトロエン・エグザンティアを購入。走行距離は約16万km、価格は7万円で、しかも内外装は傷だらけという代物である。なんでまたよりによってそんな手強そうな売り物に手を出したのか? 3回目のリポートは、住宅街で偶然見かけたことがきっかけで譲り受けたものの、愛車にするのを断念した3台目のエグザンティアについてご紹介したい。

3台目は閑静な住宅街から救出

自身2台目のエグザンティアだったアクティバを手放してから8年後、閑静な住宅街で不動になりつつあったところを救出した3台目のエグザンティアのことは、たぶん一生忘れないだろう。なぜ自分のものにしなかったか、ずっと後悔している1台だ。

バンパーではなく、ボンネットの上にエンブレムの付く極初期型のエグザンティア。この当時のモデルのみ、エアバッグのない、2スポークのステアリングになる。

そのクルマは渋滞の抜け道沿いにある、コンクリート打ちっぱなしの洒落た建物の前にずっと止まっていた。通るたびに様子をうかがっていたのだが、動いている気配はなく、タイヤの空気は抜け、車高は下がったままだった。けれど、ほこりを被ってうす汚れている、というわけではなく、定期的に磨かれ、大切にされているようではあった。

エグザンティアのことが常に頭の片隅にあった僕は、そのブルーオランプという珍しい薄い青色のクルマのことがどうしても気になり、ある時、思いあまって「いつか手放すことがありましたらご一報ください」と書いた名刺を、ワイパーにそっと挟んでおいた。

それからずいぶん経ってから、このエグザンティアのオーナーのお嬢さんから電話があった。車検が数日後に切れることになっているのだが、気持ちは変わっていないですか……という連絡だった。

急いで駆けつけると、建築家だという年配のオーナーは僕の申し出をとても喜んでくれ、もし乗り続けてくれる人がいるのなら、ぜひ譲りたいという。

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