2022.06.18

CARS

WRX・STI、ランエボの再来 モリゾウの名を冠した限定車もあるGRカローラ登場

トヨタは2022年3月に北米で世界初披露したトヨタ・ガズーレーシング(TGR)のニューモデル、GRカローラの日本仕様車を公開した。

GRヤリスのパワートレインを移植

GRカローラはトヨタ・カローラの5ドア・ハッチバック、「スポーツ」にGRヤリスのパワートレインを移植したスポーツ・モデル。スバルWRX・STIや三菱ランサー・エボリューションと肩を並べる高性能4WDスポーツに仕立てた。

GRカローラRZ

オーバーフェンダーで迫力も走りも向上

ボディはカローラ・スポーツをベースに前後フェンダーをそれぞれ左右30mmずつ、合わせて60mm拡大。トレッドもフロント1590mm、リア1620mmへと、それぞれ60mmと90mm拡幅されている。エア・アウトレット付きのボンネットやカーボン・ルーフもGRモデルだけに備わるアイテムだ。ボディ・サイズは全長4410×全幅1850×全高1480mmで、ホイールベースは2640mm。車両重量は1470kg。

GRカローラRZ

GRヤリスより32ps高い304psを発生

パワートレインは、GRヤリスと同型式のG16E-GTS型1618cc直3ターボに6段MTを組み合わせる。最高出力は304ps/6500rpm、最大トルクは370Nm/3000-5550rpm。GRヤリスよりも車両重量が増加しているのをカバーするために32psの出力アップが図られた。また、最大トルクは370Nmのままだが、発生回転数の幅が拡大している。

駆動系もGRヤリスと同じ電子制御多板クラッチ式の3モード4WDで、前後にトルセンLSDを備える。ブレーキは前後ともベンチレーテッドディスクとアルミ対向キャリパーで、フロント18インチ+4ポット、リア16インチ+2ポットとなる。

GRカローラRZ

軽量化のために2シーター化

今回の発表では通常販売モデルの「RZ」とともに、限定モデルの「モリゾウエディション」がお披露目された。豊田章男社長が車両の開発やレース活動の際に用いる「モリゾウ」の名前が冠されたこのモデルは「お客様を魅了する野性味」をさらに追及したモデルだという。

RZとの違いは、リア・シートを排除し2シーター化するなどにより車両重量を1440kgへと30kg軽量化。ボディでは構造用接着剤の塗布範囲を拡大するとともに補強ブレースを追加することで剛性を高めた。サスペンションではダンパ―を変更。フロントに倒立式モノチューブ、リアにモノチューブ・ダンパーを新たに採用している。

GRカローラ・モリゾウエディション

モリゾウのサイン入り

エンジンは出力特性を改善。最高出力はそのままだが、最大トルクを400Nm/3250-4600rpmへRZよりも30Nmアップ。トランスミッションは1速のギア比を高めるとともに3速を低くすることで1-3速をクロス化。さらにディファレンシャル・ギアのロー・ギアード化も図られている。タイヤは10mmワイドな245/40R18とし、銘柄はRZのヨコハマ・アドバン・アペックスV601からミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2に変更している。

外装は専用色のマットスティールを設定し、フロント・ウインドウ下には「モリゾウ」のサインがプリントされる。インテリアは専用セミ・バケット・シートを装備し、ステアリング・ホイールとコンソールの表皮はウルトラスエードに変更され、トリムは鋳物ブラック塗装が施される。

通常販売モデルのRZ、台数限定のモリゾウエディションともに価格は未発表。販売は、RZが秋頃に全国のトヨタ販売店で、モリゾウエディションは冬頃にGRガレージで開始される予定だ。

GRカローラ・モリゾウエディション

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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