2022.07.11

CARS

BMW・M3に初のワゴンが登場 M4と合わせて全ボディでBMW・Mが味わえるようになった

BMWはM3にワゴン・ボディの「M3コンペティション・ツーリング・ウィズM xドライブ」を追加した。M3にツーリングが設定されるのは今回が初めてだ。

荷室が大きい以外はまんまM3

エクステリアはボディ後半がステーションワゴンになっている以外はほぼM3セダンのままと言っていい。縦長キドニー・グリル、エア・フローを最適化したフロント・バンパーとリア・ディフューザーを備え、フェンダーは前後ともに大きく張り出している。フロント19インチ、リア20インチのホイールとタイヤもセダンと同サイズ。一方、M3ツーリング独自のアイテムとしては、ガーニーフラップ付きのルーフ・スポイラーが装備される。



ボディ・サイズはM3セダンと同等

欧州仕様のボディ・サイズは全長4794×全幅1903×全高1436mmで、Mパフォーマンス・モデルのM340iツーリングxドライブより全長は80mm長く、全幅は76mm広く、全高は4mm低い。ホイールベースは+6mmの2857mm、トレッドは前1617mm、後1605mmで、それぞれ34mmと38mm拡大されている。M3セダンに対してはほぼ同寸。車両重量はM3セダンより85kg重い1865kgだ。

内装は先日フェイスリフトが行われた新型3シリーズにも導入された2つの液晶パネルを組み合わせた曲面ディスプレイを採用。12.3インチのメーターパネルと14.9インチのセンター画面を一体化しいるのは共通だが、画面の表示やメニューはMモデル専用に手直しされている。また、3シリーズでは姿を消したATセレクター・レバーがこのM3ツーリングには残されている。



510psの高出力版に4WDの組み合わせ

パワートレインはセダンのM3コンペティションと同じく3.0リッター直6ツインターボで、510ps/650Nmを発生。トランスミッションは8段ATで、多板クラッチを用いた4WDを組み合わせる。前後駆動力配分は後輪へ多めに配分する設定を持つ。

また、後輪駆動に固定するモードも用意。トルク・ベクタリング機構を備える「アクティブMディファレンシャル」と、10段階調整式の「Mトラクションコントロール」と協調し、FRのようにダイナミックな走りを楽しむこともできる。

0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は通常250km/hで、Mドライバーズパッケージ装着車は280km/h。なお、同じ4WDのM3セダンの0-100km/h加速は3.5秒、最高速度は250km/hと290km/hだ。



ツーリングならではの実用性も維持

最大積載重量は3シリーズ・ツーリングとしては最も少ない505kgだが、500〜1510リッターの荷室容量に変わりはなく、ステーションワゴンとしての実質性は維持されている。

ハイパフォーマンスDセグメントの先駆者であるM3に初めて設定されたツーリング。ワゴンでは先行していたライバルを追撃することはできるか。生産開始は11月で、それに先駆け9月には欧州で受注を開始するとアナウンスされている。なお、日本での販売も計画されている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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