2022.07.19

WATCHES

ロレックスからは左リュウズモデルも登場! 時計界の主役が勢揃い!!  世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2022」は驚きがいっぱい

かつての「ジュネーブSIHH」と「バーゼルワールド」の主役級ブランドが一堂に会してリアルで開催された今年。「ワンダーズ」という言葉に象徴されるように、数々の時計には新たな発見と驚きがいっぱいだ。

まずはフェア全体の魅力と代表モデルを紹介、そして次回以降はブランドごとの注目モデルと話題のポイントに迫る。

パテック フィリップが新たなヴィンテージスタイルを発信!

■パテック フィリップ 年次カレンダー・トラベルタイム 5326の記事を見る■



年次カレンダー・トラベルタイム 5326
1年に一度の修正で済む年次カレンダーと2本の時針でローカルタイムとホームタイムの表示が同時に可能なトラベルタイムは、ブランドのシグネチャーと呼べる機能。2つを連動させたムーブメントは8件の特許を取得する最新キャリバー。またヴィンテージのカメラのボディを彷彿させるアンスラサイトダイアルやベージュのルミナスカラーなど見どころ満載。自動巻き。ホワイトゴールド、ケース直径41mm、3気圧防水。888万8000円。

ロレックスからはなんと左リュウズモデル!

■ロレックス オイスター パーペチュアル GMTマスター IIの記事を見る■


オイスター パーペチュアル GMTマスター II
2つのタイムゾーン表示が可能な「GMTマスター II」の新作は、両方向回転ベゼルにグリーンとブラックのセラミック製の24時間目盛り入りセラクロムベゼルインサートを用い、GMT針もブランドカラーのグリーンで彩る。リュウズを左側、デイト表示を9時位置にした反転デザイン。通常モデルのユーザーにとっては慣れが必要かもしれない。高品質のオイスタースチールによる直径40mm、100m防水のケース、同素材のブレスレットなどは現行モデルと同じ。自動巻き、COSC+ケーシング後にロレックス認定の高精度クロノメーター、約70時間パワーリザーブ。122万4300円。

ヴァシュロン・コンスタンタンがあの名作を復刻!

■ヴァシュロン・コンスタンタン ヒストリーク・222の記事を見る■


ヒストリーク・222
「222」新作は、モノブロックのフラットなケースや刻みに入った独特のベゼル、ケースと一体型のブレスレットなど、ヨルグ・イゼックによるオリジナルデザインを再現しながら、ディテール各所に改良を施し、最新の自社製ムーブメントを搭載。自動巻き。イエローゴールド、ケース直径37mm。50m防水。予価814万円。ブティック限定、9月発売予定。

グランドセイコーが超絶ムーブメント搭載モデルでW&Wデビュー!

■グランドセイコー Kodo(鼓動) コンスタントフォース・トゥールビヨンの記事を見る■



Kodo(鼓動) コンスタントフォース・トゥールビヨン
グランドセイコー初の機械式複雑時計は、世界で初めてコンスタントフォース機構とトゥールビヨン機構を同軸に一体化して組み合わせ、新次元の安定した高精度を実現する。手巻きムーブメントのキャリバー9ST1はまた、機構を露わに見せ、空間に独特の奥行き感を演出するスケルトンのデザインも絶妙だ。プラチナ、ブリリアントハードチタン、ケース直径43.8mm、10気圧防水。世界限定20本。4400万円。10月発売予定。

2022年の新作は各ブランド、力作揃い!

コロナ禍により昨年までオンライ
ン開催だった「ウォッチズ&ワンダーズ」が、今年は世界中から人々が集うリアルな形式でジュネーブにて開催された。かつてジュネーブとバーゼルで場所も時期も別々に開催されてきたスイスの2大時計フェアがひとつになり、カルティエを盟主とするリシュモングループに加え、パテック フィリップやロレックス、LVMHグループ、グランドセイコーがとうとう集結したのだ。

残念ながら我々はオンライン取材だったが、多くの新作を日本で実際に確認することができた。そこで感じたのは、各社の強い意気込みだ。注目すべき新作も例年以上!

まず
機構の点では「ワンダー=驚き」という言葉通り、カルティエの摩訶不思議なスケルトンウォッチや、エルメスの奇想天外なワールドタイム、グランドセイコーのコンスタントフォース・トゥールビヨンやパテックフィリップの1/10秒クロノグラフ、それにヴァシュロン・コンスタンタンやシャネルの複雑時計など、好奇心を刺激するモデルが目白押しなのだ。

デザインについては、カラーダイアルが間違いなくトレンドの首位にあり、色と質感に凝ったダイアルも少なくない。また、程よくラグジュアリー感が備わり、オンオフを問わず着けられるスポーティエレガンス系のデザインはクロノグラフやダイバーズに多く見られる。さらに、移動がままならぬ状況で旅への想いが募るせいだろうか、GMTなどトラベルウォッチ機能を搭載するモデルも目立つ。収穫豊富な今年は時計ブームの再燃を予感させる。

次回以降は、各ブランドごとにさらに詳細な魅力に迫っていく。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年7月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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