2022.08.10

CARS

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DS 4が実現したDSらしい革新的な走りとは? 自動車評論家の島下泰久さんが試乗!!

アバンギャルドなデザインで「世界で最も美しいクルマ」に選ばれたDS 4。でも、DS 4の革新性はデザインだけにとどまらない。注目は、なんと言ってもその乗り心地だろう。最新モデルのDS 4 RIVOLI BlueHDiに乗った自動車評論家の島下氏の感想やいかに。

DSに求める「乗り心地」とはなにか?

フランス車の走りに誰もがまず期待するのは、やはり乗り心地だろう。それも、とてもやわらかな……。



とは言え、それは単にソフトであればいいという話しではない。サスペンションがしなやかに動いて路面からの入力を軽やかにいなしながら、姿勢はフラットで乱れず、どれだけの距離を走らせても疲れ知らずで居られそう……。求められているのは、きっとそんな乗り味に違いない。

しかも、対象がDSという名のつくクルマとなれば、要求値はおのずと高まってくるというものだ。ブランド名の起源である名車シトロエンDSのゆったりとしていて粘り腰、そしてどこか背筋の伸びるのような、あの走り。もちろん、そのイメージは現代のDSの開発陣も、それは重々承知だろう。ひとたびDSのクルマに触れたなら、すぐにそう確信できるはずだ。

■DS 4 DEBUT FAIR
DS 4 デビューフェア 8.27(土)→ 9.11(日)開催
世界で「最も美しいクルマ」に選ばれたDS 4のデビューフェアが開催されます。革新的な走りを体験する絶好の機会をお見逃しなく。


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今回試乗したのはDS 4 RIVOLI BlueHDi。ガソリン、ディーゼル、PHEVの3種類のパワートレインが揃えられたうちの、直列4気筒1.5リッターのクリーンディーゼル・エンジンを搭載するモデルだ。

アバンギャルドな仕立ての室内に入り、大ぶりなドライバーズシートに腰を下ろしたら、スタートボタンでエンジンを始動。指先で軽く操作できるシフトセレクターでDレンジを選び、じわりとアクセルペダルを踏み込んでいく。

思わず笑顔になっていた。走り出して、まだそれほど経っていないというのに。それは期待通り、いやそれ以上の乗り心地が実現されていたからである。



実は乗り込む前には、19インチの大径タイヤ&ホイールを履くのをちらりと確認していたから、少し固めかなとも想像していたが、さにあらず。街中をゆっくりと流すようなレベルでも、路面の荒れ、うねりといった入力が丸められカドが取られて、当たりがとても柔らかいのだ。

この走りはサスペンションのセッティングだけで実現できるものではない。ボディ、シャシーがしっかりしていることが、まずは効いている。これは、クルマに対する頼もしさ、守られ感のようなものにも繋がっていて、乗っていて安心感が高い。

言わばこの土台がガッチリとしているからこそ、電子制御式とされたダンパーは伸び縮みしはじめるその瞬間から正しく減衰力を発揮することができる。設計された通り、しっかりと仕事をこなすサスペンションは無駄に固くする必要がなく、確かな精度感を味わわせてくれるのだ。

■DS 4 DEBUT FAIR
DS 4 デビューフェア 8.27(土)→ 9.11(日)開催
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言ってみれば、鍛え上げられた体幹に、しなやかに動く筋肉の組み合わせと近いかもしれない。無理やりタイヤを路面に押し付けるのではなく、道をかろやかになぞっていく。そんな雰囲気である。いや、実際にそうなのだ。DS 4のシャシーの目玉のひとつがDSアクティブスキャンサスペンション。フロントガラスに装着されたカメラで車両前方の路面を常時スキャンして凸凹やうねりを識別し、そのデータをもとに4輪のダンパーの減衰力をリアルタイムで調整するシステムである。まさに、道を認識した上で、適切な減衰力でトレースしているのだ。

こうした装備はかつてはラージクラスのモデルでしか選べなかったものだが、DS4にはそうしたヒエラルキーは無縁のようである。結果として、まさにクラスを意識させない上質な乗り心地を実現しているのである。

ワインディングで実感する驚きのフットワーク

そのメリットはワインディングロードでも活きる。必要な時にはサスペンションを引き締め、姿勢変化を抑え、また曇りの少ないステアリングフィールをもたらしているのである。こうして特性を必要に応じて自在に可変できるのが、アクティヴという言葉の謂れなのだ。



つい、驚きのフットワークの話から始めてしまったが、パワートレインの出来も、これまた秀逸と言える。嬉しいのは、まずその静けさ、滑らかさ。ディーゼルだというのに低回転域からトップエンドに至るまで粒が揃ったきれいな回り方で、ストレス無く吹け上がるのがなんとも心地良い。8速ATもきめ細やかな変速で、その力をうまく引き出している。

決して仰け反るほど速いわけではない。けれど、いつでも欲しい時に、欲しいだけの力を引き出せるから、とても頼れる。刹那的な刺激は少なくても、距離を重ねるにつれて気持ちよさが増してくる。そんなパワートレインと言っていいように思う。



気分良くドライブを楽しめるのは、万全の先進運転支援装備のおかげでもある。フロントのミリ波レーダー加えてコーナーミリ波レーダーを4基追加し、更に従来のマルチパーパスカメラに加えて4つの180°カメラを装着するなど、DS 4ではその性能を大幅に進化させている。いざという時の安全性を高めているのはもちろん、ACCや車線中央維持といった日常でよく機能についても、より安心して使える精度の高さを実現しているのだ。これもまた、一度使ってみればすぐに実感するテクノロジーの進化である。

DS 4 RIVOLI BlueHDiは、まさに期待に応えるフランス車らしい走りを堪能させてくれた。けれども、それは決して昔と同じようにというわけではない。最新のテクノロジーと知見によって、変わらぬ理想を更に高い次元で叶えている。

思えば前出のシトロエンDSも、当時としては異例なほどのアバンギャルドなクルマだった。最新のDS 4は、やはり最新の方法論で、走りのその“らしさ”をかたちにしているのだ。

文=島下泰久 写真=望月浩彦

■DS 4 DEBUT FAIR
DS 4 デビューフェア 8.27(土)→ 9.11(日)開催
世界で「最も美しいクルマ」に選ばれたDS 4のデビューフェアが開催されます。革新的な走りを体験する絶好の機会をお見逃しなく。


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DS 4 RIVOLI BlueHDi 全長×全幅×全高=4415×1830×1495mm。1.5リッター直列4気筒DOHCディーゼル・ターボ。最高出力130馬力。最大トルク300Nm。試乗車のボディカラーはパールペイントのノアール ペルラネラ(オプション)。

(ENGINEWEBオリジナル)

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