2023.02.06

CARS

ターボは家の前にアウトバーンが欲しい、GT3ならサーキット、そしてこのGTSはワインディングだ! とにかくそそるエンジン!! GTSとカブリオレ、まさに対極のポルシェ911カレラに試乗!

ポルシェ911カレラ4 GTSとポルシェ911カレラ・カブリオレ

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雑誌『エンジン』のアーカイブ記事を配信するシリーズ。今回は2022年9・10月合併号に掲載されたポルシェの記事を4回にわたってお届けする。1回目はポルシェ911カレラ4GTSとカレラ・カブリオレの2台。対極と言ってもいい2台の911のリポート。モータージャーナリストの島下泰久氏と藤原よしお氏、そしてエンジン編集長の村上と編集部員の荒井の4名が試乗して、座談会を行なった!

尖ったGTSと素のカブリオレ

村上 今回は新着のポルシェを借り出して箱根にやってきました。その内訳は911と、718ケイマン&ボクスターが2台ずつ。そしてカイエンとパナメーラが1台ずつの計6台。すべてがブランニュー・モデルというわけではないけれど、広報車として用意されるのが初めてというモデルも含め、本誌初登場の個体ばかりですね。



荒井 まずは911篇から。用意したのは昨年デビューした911カレラ4GTSと、911カレラ・カブリオレです。

島下 非常にいいバランスですよね。まさに両極って感じで。

村上 GTSやターボを除くカレラ系の一番尖ったモデルと、素のカブリオレだからね。以前乗ったGTSはRRの7段MTでカリカリだったけど、今回は4WDのPDKで若干マイルドな印象。かたや以前乗ったカブリオレはカレラ4でしたが、RRのカブリオレもまったりしていて、911の一面を象徴しているクルマだと思いましたね。

島下 ゆっくりでも気持ち良く走れて、ディフレクターを立ててサイド・ウインドウを上げると全く風の巻き込みもないし。オープンの気持ちいいところだけを味わえる。

村上 カブリオレだからより強く感じたけど、エンジンも自然吸気の時はもっと激しい音がしてたよね。今回718の6気筒にも乗って、改めて911のターボは同じフラット6でも全然静かだなって思った。

荒井 確かに! でも踏むと、6気筒のいい音がして盛り上がる。その感じもカブリオレに合っていた。

藤原 最近992ってクーペよりカブリオレが合うなぁって思うようになったんですよ。車体のガッチリ感が増したことで、あえてカブリオレを選んでもいい気がする。

荒井 カッコ悪くなくなったのも大きい。フロントが広がってお尻が大きい感じがなくなったよね。

島下 クーペはガッチリし過ぎて疲れちゃう。このくらいがいいんですよ。この抜けてる感じがいい。

藤原 オープンゆえの物理的、気持ち的な軽やかさがボクスター的なニュアンスを感じさせる一方で、明らかにグランドツアラーとしての重厚感も併せ持ってるし。



村上 911のある一面を象徴してる。やっぱり911って懐が深い。速いのにあんな気持ちよくまったり走れるのが驚き。昔は911カブリオレでもスポーツカーに乗ってる緊張感が常にあったじゃない。

島下 992って筋肉質なスポーツ・ギア寄りになっていったじゃないですか。屋根を切ってカブリオレにしたことで、992の中で一番軽快な感じになってる。カレラ・クーペこそが911のヘラブナかと思ってたけど、オープンにしたことで、昔ながらの911感を一番感じるようになった気がする。

藤原 そう! 意外な発見でした。ピュアな気持ちよさがあった。

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