2022.09.24

CARS

ブチ切れ感が凄い! GRヤリス、アバルト595、ルノー・メガーヌR.S.にイッキ乗り!! アンダー550万円の“ひと味違う”クルマ選び【後篇】

550万円以下で買える注目のホットハッチ! GRヤリスRZハイ・パフォーマンス、アバルト595、ルノー・メガーヌR.S.

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アンダー550万円の“ひと味違う”クルマ選び! クルマ好きだったら誰もが気になるのがホットハッチ。なかでもラリーやレースにつながる本物感のあるスポーツ・モデルは特別な存在だ。今回は、2ボックスの車体にとびっきりパワフルな心臓を組み込んだ3台、GRヤリス、ルノー・メガーヌR.S.、アバルト595を、モータージャーナリストの島下泰久と藤原よしお、そしてエンジン編集部員の村上、上田の4人の比較試乗。その座談会の後篇として、メガーヌR.S.とアバルト595のインプレッションをお送りする。

■前篇から先に読む!
アンダー550万円の“ひと味違う”クルマ選び この本物感がたまらない! GRヤリス、アバルト595、ルノー・メガーヌR.S.にイッキ乗り!!【前篇】

300psのサイボーグ・マシン!

島下 メガーヌR.S.は久しぶりに乗ったけど、改めてすごいパフォーマンスだなと思いました。

藤原 300psですからね。

島下 そういうパフォーマンスを前輪駆動のハッチバックというフォームで実現したのがすごい。しかもこの手のモデルの中で、ニュルブルクリンクで一番速い。

上田 ホット・ハッチじゃなくてスーパー・ハッチみたいな。

日本仕様のメガーヌR.S.は6段デュアルクラッチ式自動MTが2車種、6段MTが1車種。前者は公道向けセッティングのシャシー・スポールと、サーキット向けでトルセンLSDなどが組み合わせられるシャシー・スポールのいずれかを選択可能で、最高出力/最大トルクは300ps/42.8kgm。

村上 220iクーペのようなドシッとした安定感がありながら速い。ドイツ車的な速さだよ。フレンチ・スポーツの軽さじゃない。足は硬いわ、ボディ剛性はすごいわ、重厚感はすごいわ。それでいてメチャメチャ速い。

島下 R35GT-Rがニュルのタイムを大幅に更新して、競争を巻き起こしたでしょ。その反面、弊害もありましたよね。味より速さだ、みたいな。メガーヌ、ゴルフ、シビックの「ニュルFF最速対決」もそういうふうになってしまった感がある。

村上 駆動方式も形も違うけど、確かに在り方としてはR35に似てる。

上田 ルノーはブチギレると、とんでもないものを出す傾向が昔からあるでしょ、突然変異的な。

村上 確かにとんでもないけど、これで普通に使えるからすごい。

島下 前日編集部で引き取ってからの帰り道、こんなバフォバフォ唸って、大丈夫って思ったもん(笑)。でもスピードが出ると楽しくなる!

6MTはシャシー・スポールのみで最高出力は300psと変わらないが、最大トルクは40.8kgmに。4輪操舵は全車装備で、リア・タイヤは最大2.7度の舵角が与えられる。

上田 それが我が国ではものすごく売れているわけですから。

島下 日本のユーザーはこういうものの価値をちゃんと認めるよね。

上田 この試乗車よりさらに足が硬くトルセン式のLSDも装備するシャシー・カップのR.S.トロフィーは6段MTが524万円。デュアルクラッチ式の6段自動MTだと534万円。

村上 これだけ突出したものが550万円以下で買える! 普通はこんな値段じゃ作れないですよ。

藤原 すごいんだけど、僕にはすごすぎた。どこまで行っても際限がないみたいな。

上田 僕はリア操舵をする4コントロールがちょっと慣れない。回り込みすぎて落ち着かない感じがした。

村上 出来のよさ、すごいものに乗った感じはあるけど、そこに自分のシンパシーがあるかというとそうではない。アルピーヌの在り方にはシンパシーを感じるけど。

島下 オペレーターになった感じ。機械が気持ち良く動くためにこちらが操作してあげるような。

藤原 サイボーグみたいでしたよ。このやりすぎ感。さすがはルノー・スポール。

島下 だからハマる人にはハマるんですよ。ルノー・スポールじゃないならクルマはいらない、みたいな。



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