2022.12.01

CARS

限定999台、約1億円のアストン・マーティン・ヴァルハラのインテリアを初公開

アストン・マーティンが現在開発中の新しいミドシップ・スポーツカー「ヴァルハラ」の最新版を公開した。

さらに市販モデルに近づいた

2019年のジュネーブ・モーターショーに「AM-RB003」の名で初めてその姿を現したヴァルハラは。2021年夏には、市販仕様にかなり近いと目されるエクステリアを持つ進化版を公開。今回はさらに開発が進み、インテリアが初めてお披露目された。



F1のような着座姿勢

ドアは跳ね上げ式のディヘドラル・タイプを採用。構造材のカーボンを黄色のステッチを持つ黒色のアルカンターラで包み込むインテリアはレーシーな雰囲気の中にもアストン・マーティンらしいラグジュアリーな雰囲気も漂う。車体の中央近くに設置されるシートは固定式で、着座位置はF1マシンのようにペダル位置よりも着座位置が低い。ポジションはペダルとステアリングコラムで合わせるスタイルだ。展示車は左ハンドルだったが、右ハンドルも選択可能だという。

装備は日常的なドライブにも配慮し、2ゾーン・エアコンやタッチ画面式のインフォテインメント・システム、スマートフォンのミラーリング機能なども備わるという。ただし現状では、運転席前のメーター、センターコンソールのエンジン・スタート・スイッチとシフト・セレクターらしきレバーのみで空調のスイッチや液晶パネルなどは見当たらない。もしかしたら、インパネ中央にある「ASTON MARTIN」ロゴの入った化粧パネルの下に隠されている、もしくは格納されるカタチを採るのかもしれない。また、ハイビームアシストやアダプティブ機能を持つLEDヘッドライトや各種ADASなど、安全デバイスも備わる予定だ。



0-100km/h加速は2.5秒

カーボン素材が主体のボディに変更されたというアナウンスはなく、実際に変わっていないように見える。このボディは前後のアクティブ・エアロと気流を最適化するアンダー・ボディの採用により240km/hで最大600kgのダウンフォースを発生させる。

骨格をなすカーボン・モノコックの重量は100kgを切り、乾燥重量の目標値は1550kg未満。サスペンションはフロントがバネ下重量を軽減するプッシュロッド式、リアがマルチリンクで、車高と減衰力は調整可能だ。0-100km/h加速タイムは2.5秒、最高速度は349km/h。EV走行の航続距離は15km、最高速度は130km/hだ。



1000ps超へ出力アップ

インテリアが露わになった以外は、1年前の中間報告から変更されたのは2点。1つはミドシップに搭載されるパワートレインだ。

メルセデスAMG製の4.0リッターフラットプレーン型V8ツインターボに前後3つのモーターを組み合わせるプラグイン・ハイブリッド(PHEV)という基本構成に変わりはないが、エンジンの出力値が750psから800psオーバーへとアップした。それにともない、3つで204psを発生するモーターの出力を加えたシステム合計出力も950psから1012psへと62psの向上が図られている。エンジンの最高回転数は7200rpmで、エンジンの出力は後輪のみに伝えられ、前輪はモーターが駆動する。また、ヴァルキリー同様、「e-リバース」と呼ばれる後退をモーターで行うの機構を採用しているため、新設計のデュアルクラッチ式8段MT(DCT)はバックギアを備えていない。



最大で999台を生産

もう1つ異なる点は販売台数。前回は500台と発表されたが、上限で999台までとその枠が広げられた。そのおかげか、近年、姿を現したときにはすでに完売という台数限定モデルが多いなか、ヴァルハラはまだ購入枠があるという。ちなみにすでに日本からも少なからぬオーダーが入っているとのことだ。

価格は当初発表された60万ポンド(約1億円強)のままだが、昨今の原材料の高騰を受け、変更されるかの可能性があるという。

生産開始は2023年中、日本での納車開始は2024年になるようだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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