2023.01.31

CARS

これはいいクルマ! プラグイン・ハイブリッドのボルボのフラッグシップ・サルーン、S90に試乗!

ボルボS90 T8 AWD

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エステートやSUVのボルボに乗ることは多いが、サルーンの、しかも最上位のS90に乗るのは久々だ。思い返すとなんと2017年の導入直後の純内燃エンジン車、T6 AWD以来である。エンジン編集部のウエダがリポートする。

ボルボのフラッグシップ・サルーン

当時S90は台数限定で上陸後、一旦輸入を停止。その後2021年より48Vマイルド・ハイブリッドのB6 AWDが再導入されたが、2022年の60と90シリーズにGoogleインフォテインメント・システムが搭載されたのと同時に、前後2つのモーターを持つPHEV(プラグイン・ハイブリッド)のT8 AWDへと切り替わった。以前試乗したXC60やXC90にも積まれ、スーパーチャージャーを廃しターボ過給のみにした2.0リッター・エンジンを搭載するPHEVは、車体中央の電池容量を(体積はそのまま)上げ、モーターの可動範囲を一気に拡大。違和感のない1ペダル走行モードをも備え、ほぼ街中ではBEV(バッテリーEV)として扱えるようになっていた。しかも後席と荷室の間に隔壁が1つ増えるS90なら、車体剛性が高くノイズや振動も抑えられ、重心も低いからBEV的な走りの印象が増すはず。



そんな試乗前の予想は見事的中した。S90 T8 AWDは最新かつ最適な技術要素の集合体であり、その内容はボルボの旗艦モデルにふさわしい。輸入元によればボルボのサルーンは指名買いが多く、特にS90はそうだというが、この独自の世界観を保ちながらBEVのように扱えるということで、今後はさらにその傾向が加速しそうだ。

いっぽう早朝から深夜まで日帰りで800kmを一気に走るようなロングランをしても、ノイズや振動に身体がさらされる時間が減った分、確実に負担が減った上に、省燃費走行を一切せず、2名乗車で機材を荷室や後席に満載のような状況でも15km /リッター台をキープする。これはいいクルマです。

文=上田純一郎 写真=阿部昌也



(ENGINE2023年2・3月号)

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