2023.02.02

CARS

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走りが楽しい! 大人気のルノー・アルカナに新たに追加されたR.S.LINEマイルドハイブリッドに試乗!!

輸入車唯一のフルハイブリッド・モデルとして、いま大人気のルノー・アルカナに、こんどはエンジンがメインのマイルドハイブリッドが追加された。いったいどんなクルマなのか、モータージャーナリストの石井昌道氏が試乗した。

SUVの機能美とクーペのエレガントさが融合

2021年に欧州で発売されたアルカナは、まったくの新規車種ながらSUVの機能美とクーペのエレガントさが融合したスタイルがウケて瞬く間に人気者となった。プレミアムブランドでしか展開のなかったクーペSUVが身近になったというのもヒットの理由だろう。そのアルカナは、日本では2022年5月にアルカナR.S.LINE E-TECHフルハイブリッドから導入を開始。輸入車唯一のフルハイブリッド、しかもモータースポーツと関連性があるドグクラッチを採用したということもあって大きな話題となった。その熱も冷めやらぬうちに追加導入されたのがアルカナR.S.LINEマイルドハイブリッドだ。



その名が示す通りマイルドハイブリッドシステムを採用したモデルで、1.3リッター直列4気筒直噴ターボ・エンジンに補助モーターと12Vリチウムイオン・バッテリーを組み合わせたパワートレーンとなっている。モーターは、減速エネルギーを回生して12Vリチウムイオン・バッテリーに電力を貯め込み、発進・加速時にエンジンをアシストするほか、巡航時はエンジンを停止してクルージング機能などで燃料消費の低減にも寄与する。そうした燃費改善に効果を発揮するうえ、アイドリングストップからのエンジン再始動もスムーズにするのが、ユーザーにとってのわかりやすいメリットだ。

エクステリアやインテリアはアルカナR.S.LINE E-TECHフルハイブリッドとほとんどかわらない。唯一の違いはE-TECHのエンブレムが付くか付かないかぐらい。モータースポーツの血統を受け継ぐR.S.LINE仕様だけあって、エレガントななかにもスポーティさがあり、走りの良さを予感させる。

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軽快でパンチのある動力性能が新鮮

さっそく走り始めてみると、記憶にあるE-TECHフルハイブリッドよりも軽快でパンチのある動力性能が新鮮だった。車両重量は1380kgでE-TECHフルハイブリッドに比べて90kg軽く、ターボエンジンはパワフルだ。モーターは5PSに過ぎないので発進・加速時のアシストは、それと体感できるほどではないが、良くできたターボエンジンでも発生してしまうターボラグや、エンジンが苦手な低回転域を上手に補っているようで、自然な感覚とともにスムーズに走り出す。パワーは低いとはいえ、やはりゼロ回転からトルクを出せるモーターの強みが生きている。アイドリングストップからのエンジン再始動は振動が極めて少ない。一般的なエンジン車のアイドリングストップでは振動の大きさが煩わしくなってキャンセルする人もいるが、モーターによるBSG(ベルトドリブンスタータージェネレーター)を備えるマイルドハイブリッドならばまったく気にならず、停止時の静粛性の高さと燃費改善という両方のメリットだけを享受できるというわけだ。

クルージング機能と呼ばれるコースティングもスムーズ。街中でも高速道路でも、速度変動の少ない巡航になると、いつの間にかエンジンが停止してスーッと滑らかに転がっていく。これまた静かで燃費改善にも効きそうなので気分が良くなる。平坦路で駆動が切れても思いのほか速度が落ちていかないことから、ドライブトレインなど各部のフリクションが低く機械的に優秀なことも感じられる。



普通に走らせているときのマイルドハイブリッドの恩恵もさることながら、アルカナR.S.LINEマイルドハイブリッドが光り輝くのは、アクセルを踏み込んで積極的に走らせたときだ。1.3リッターと小排気量ながら1800rpmから270Nmと太いトルクを発生するので走り出しから力強く、ガソリン・ターボエンジンらしいパンチの効いた吹き上がりでグイグイと速度をのせていくことができる。7段EDC(電子制御デュアルクラッチトランスミッション)はギア比が絶妙でシフトチェンジの切れ味もいい。ステアリングのパドルシフトで任意にギアを選択しつつ走らせれば、よりスポーティな気分も味わえる。

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ホットハッチのような楽しさ!


以前試乗したE-TECHフルハイブリッドで印象的だったのは、都会でも扱いやすいコンパクトなボディのクルマとは思えない、どっしりとした重厚感のある乗り味だが、90kg軽くなるマイルドハイブリッドは、その分動きが軽快で、なおかつ重厚という印象そのものはかわらない。これは、どんな場面でもタイヤががっしりと路面を捉え続け、動きが落ち着いているからにほかならない。サスペンションはしなやかで十二分な快適性を確保しており、さらに高速域で路面が荒れていてもフラットライドを保つ。どこまでも走っていきたくなるようなグランドツアラーとしての資質が高いのがアルカナの持ち味であり、マイルドハイブリッドもフルハイブリッドも、たとえパワートレーンが違っても良さは同じなのだ。



一方、コーナーが連続するワインディングロードではマイルドハイブリッドの軽快感が武器になる。E-TECHフルハイブリッドは、活発にコーナーを曲がりたがるルーテシアなどに比べるとリアのスタビリティ重視、つまり安定志向を基本とした上でフロントのグリップの範囲内で最大限に曲げていくような特性だった。マイルドハイブリッドでもその基本は変わらないが、車両重量が軽い分、旋回能力が高まっている。アクセルを踏めば踏むほど興奮度を増していくパワートレーンと合わせて、ホットハッチのような楽しさがある。たとえコーナリング中に路面が大きくうねっていたりギャップがあったとしても、サスペンションは常にしなやかで、ボディを無駄に揺さぶらず、安心して駆け抜けていけるのはルノーらしい持ち味だ。SUVゆえの背の高さはさしたるデメリットではない。むしろ深いストローク感があって、よりしなやかに感じるほどだ。

マイルドハイブリッドの価格は399万円でフルハイブリッドは429万円。その差は30万円だが、一方が上級モデルでもう一方が廉価版などという一般的な枠組みはアルカナにはあてはまらない。その上でパワートレーンはどちらがいいのかと考えれば、それは乗り手のライフスタイルや好みでどちらをチョイスしても間違いないだろう。マイルドハイブリッドとE-TECHフルハイブリッド、懐の深いシャシー性能という魅力はどちらにも共通するが、マイルドハイブリッドはより軽快でスポーティな走りが楽しめるクルマに仕上がっていた。

フラットライドで背の高さを感じさせない安心感。それゆえロングドライブでも疲れないグランドツアラーとしての魅力があり、コーナーでは安心感を基本とした上でドライバーを楽しませる。このすべてをかなえるアルカナR.S.LINEマイルドハイブリッドは、Bセグメント・Cセグメントのコンパクトカー造りでは世界中の自動車メーカーから一目置かれているルノーの最新作に相応しいデキと言える。

文=石井昌道 写真=茂呂幸正

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