2023.02.06

CARS

約7億円、世界限定99台の最後のW16気筒「ブガッティW16ミストラル」が日本初公開

ブガッティがワンオフ・モデル以外では最後のW型16気筒モデルとして世界限定99台で販売された「W16ミストラル」を東京ショールームでアジア公開された。またそれに先駆け、世界ツアーの一環として日本各地の名所を巡った。

日本の風光明媚な場所を巡る

世界ツアーは2022年夏に北米から始まったもので、欧州、中東を経てアジアに到着、日本では江戸総鎮守である東京・神田の神田明神、富士山を望む山梨・河口湖、さらに神奈川・箱根では世界的に評価の高い高級旅館の「強羅花壇」で写真を撮影した。今回訪問した3か所の撮影場所は、最高レベルの先進技術と伝統的な要素を盛り込んだデザイン、そして時代を超える価値といった点にブガッティが共通項を見出したということらしい。



シロンとは異なるフロント・マスク

エクステリアは脱着式の屋根すら持たないロードスターを採用。フロントまわりは空力性能を考え、ベースとなったシロンとは異なる縦長のヘッドライトを持つ専用スタイルで、リアは2021年のモントレー・カー・ウィークで発表された「ブガッティ・ボリード」に似た「X」字デザインのテールライトが用いられている。

インテリアはドア・トリムに用いられる100年以上の使用に耐えうるというレザー織をはじめ、削り出しのアルミやチタンのパーツといった高品質の素材を使用。また、削り出しアルミとウッドを用いたシフト・レバーの内側には創設者であるエットーレ・ブガッティ氏の弟で彫刻家のレンブラント氏が制作した「踊る象」をモチーフにした琥珀のオブジェを組み合わされている。



最高速度は420km/h

このW16ミストラルに搭載されるのは2019年に490.483km/hの世界最速記録を樹立した「シロン・スーパースポーツ300+」と同じ8.0リッターW16クワッドターボで1600ps/1600Nmを発生。最高速度は420km/hに達する。

価格は500万ユーロ(約7.1億円)とされるが、99台はすでに完売。年内にはフランス・モルスハイム本社で顧客の要望に沿ったカスタマイズに着手し、納車は2024年内の開始を予定している。なお、日本を発ったこのW16ミストラルはこのあとシンガポールへ向かうという。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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