2023.03.23

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1000分の1mmの高精度でシリコンを加工するエプソンの驚異の技術! シリコン製がんぎ車を搭載するオリエントスター スケルトン

オリエントスター/コンテンポラリーコレクション初のスケルトンモデル

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世界最高峰の精度を実現し、耐傷性に優れた素材を開発するとともに、デザイン面でも意欲的な取り組みをする日本の時計。待望のトゥールビヨンも続々登場し、話題作は”発表即完売”も続出! 世界の時計ファンが大注目する、その魅力を徹底紹介する!

シリコン素材のガンギ車製造に挑んだEPSON

1960年代にスイスの時計メーカーと天文台コンクールで機械式ムーブメントの高精度を競い、1970年代や80年代は精度において機械式をはるかにしのぐクオーツムーブメントで全世界を席巻した日本。そうした精度を徹底して追求する伝統は、現在の国産時計にしっかり受け継がれている。精密加工技術の進化による厳格なパーツ製造や細心の組み立ても”ジャパンクオリティ”を支えている。

スイス時計産業でひげゼンマイや脱進機の部品に用いられるシリコン素材は、軽量で磁気や摩耗に耐性があり、ムーブメントの性能向上に役立つ。日本でこの素材によるガンギ車の製造に挑んだエプソンは、プリンターヘッドの開発で培ったMEMSという精密技術を用い1000分の1mmの高精度でシリコンを加工。2021年にオリエントスターに初めて用いた。

「オリエントスター スケルトン」は、パワーリザーブを伸ばす目的で開発されたシリコン製ガンギ車を組み込んだ国産初のモデル。スケルトン仕様のムーブメントは手巻きで70時間のパワーリザーブを達成。ステンレススティール、ケース直径38.8mm。31万9000円。  問い合わせ=オリエントお客様相談室 Tel.042-847-3380

「オリエントスター スケルトン」は、パワーリザーブを伸ばす目的で開発されたシリコン製ガンギ車を組み込んだ国産初のモデル。シリコン製のガンギ車は、バネ性を持たせた形状、回転ずれ防止形状、鮮やかな青色の3つが国内外で特許を取得している。スケルトン仕様のムーブメントは手巻きで70時間のパワーリザーブを達成。ステンレススティール、ケース直径38.8mm。価格は31万9000円。

文=菅原茂

(ENGINE2022年11月号)

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