2024.12.06

CARS

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純内燃エンジン搭載のプレミアム・コンパクト・スポーツ、アバルト695ツーリズモにモータージャーナリストの藤原よしおが試乗 冬こそスポーツカーに乗りたい!

冬の乾いた海風を受けながら走るアバルト695ツーリズモ。

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純内燃エンジンの695ツーリズモを新車で手にいれることができるのもこれが最後。モータージャーナリストの藤原よしおさんが、アバルトの息吹を思い切り楽しもうと、早朝ドライブに連れ出した。

波の音とアバルトのエグゾーストノート

冬こそスポーツカーの季節だ。

早朝の海岸線をアバルト695ツーリズモで走りながらそう思ったのは、湿気が少なくキリッと澄んだ空気のせいかもしれない。というのも、アクセルを踏み込んだ時にハイパフォーマンスエキゾーストシステムの"Record Monza"から放たれたエンジン・サウンドが、一際気持ちよく響いて聞こえてきたからだ。



そんなアバルト695ツーリズモは2つの顔を持っている。

1つは、迫力あるエンジン・サウンドが象徴するように、フォーミュラ4用エンジンをルーツにもち、最高出力180PS、最大トルク230Nmにまで磨き上げられた赤いスコーピオン・マークのヘッドカバーが付いた1.4リッター直4DOHCインタークーラー付きターボ、“Tジェット・エンジン”、フロントのKONI製ショックアブソーバー、Brembo製ブレーキキャリパーなどを備えたアバルトのトップモデルであり、生粋のスポーツカーとしての顔。





そしてもう1つは、毎日を共にしながら所有していること、触れていることに満足感を感じる、プレミアム・コンパクトとしての顔である。

まずアバルト695ツーリズモに乗り込んで、ハッとするのがレザーとアルカンターラ、そしてセンターマークにカーボンファイバーがあしらわれたステアリングホイールだ。その形状こそアバルトF595と変わらないものの、明らかに質感は一段上。またメーターナセルの上に張られたアルカンターラが、フロントガラスへの写り込みを防いでくれるのも有り難い。





そしてシートがまたいい。これも形状はF595と同じなのだが、オールレザーのヘッドレスト一体型シートは、背中、腰回りをしっかりとサポートしてくれるのに窮屈感がない。しかもしっとりとしたレザーの質感が心地よくずっと座っていても疲れにくい。ふと室内を見渡しても特にウッドパネルやカーボンパネルやレザーが散りばめられているわけでもないのに、ちょっと特別な「良いモノ感」を感じるのは、そんな肌触りと居心地の良さが関係しているのかもしれない。

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一級品のパフォーマンス

ドライブしたのは、ATモード付き5速シーケンシャルトランスミッション装着車。もちろんATモードをセレクトすれば、イージーな2ペダル・ドライブも可能だが、「アバルトならMTじゃないと!」という声は多いことだろう。





実際自分自身もそう思っていたのだが、マニュアルモードをセレクトした場合、特に1速〜2速ではあまり回転を引っ張りすぎず、アクセルワークで合わせてパドルシフトを操作してあげるとシフトショックもなく、スムーズにドライブすることができる。そして慣れてしまえば、むしろ積極的にMT感覚で操作してキビキビと走らせることも可能だ。



いずれにしろ、やる気に満ちたエクステリア・デザインとは裏腹に運転しやすく、シートのクッションが効いていることもあり、タウンスピードでの乗り心地も快適。またインパネ中央の7インチ・タッチプレイ・ディスプレイ“Uconnect”はグラフィックが綺麗で見やすく、Apple Car Play、Android Audioに対応しているので、ナビゲーションも音声コントロールも自由自在。またBeats製のプレミアムサウンドシステムが標準装備されているので、音楽再生もお手のものだ。そして短時間なら大人でも十分座れるリアシートといった実用面も含め、シティコミューターとしても非凡な能力を発揮する。





もちろん、スポーツカーとしてのパフォーマンスも一級品。センターコンソールにあるアバルト・マークの「SPORT」モードスイッチを押すと、ガラリとメーターパネルのグラフィックが変わり、レブカウンターのレッドゾーンが6000rpmから7000rpmへと引き上げられる。その刹那、Record Monzaから放たれるエンジン・サウンドは迫力のある野太いものになり、アクセルペダルとギヤボックスのレスポンスはシャープに、そしてステアリングはズシリとした心地よい手応えに変わる。

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特に素晴らしいのが、SPORTモード使用時だけ最大トルクが250NmにアップするTジェット・エンジンだ。アバルト695ツーリズモでは最高出力が180PSにアップされている分、低速域での蹴り出しも鋭く、高速域の伸びにも余裕が感じられて、実に元気でバランスのいいエンジンになっている。



また少し固めのサスペンションは、低速域や路面の悪い場所では少々ヒョコヒョコする感じがある(それもまた味なのだが)が、速度域が上がるにつれフォーカスが合っていき、馴染むようにピタッと安定していく。そこで効いて来るのがズシっと安定感のあるステアリングで、直線でもコーナーでも自信を持ってコントロールできる仕立てには「さすがアバルト!」と唸ってしまう。

プレミアムでコンパクト

スポーツカーとプレミアム・コンパクトカー。本来なら相反する2つのキャラクターが1台の中に上手く同居しているのが、アバルト695ツーリズモ、それもATモード付き5速シーケンシャルトランスミッション仕様の魅力だと言える。そこに気づいた時、ここ数年、最近、都心でキビキビとアバルト695を走らせる女性オーナーを見かけることが多い理由が分かった気がした。



可愛らしくもキリッとクールなスタイリング、イタリア車らしい気の利いた色使い、ハイグレードなインテリアの仕立てと質感。そしてちょっとしたスポーツカー顔負けのパフォーマンスと、コンパクトで扱いやすいシティ・コミューターとしての扱いやすさ、そしてフォーマルな場所にも似合う上品さを兼ね備えた1台……それも自分のものとして所有する満足感を満たすものと考えると、それに相応しいモデルは世の中にそう多くはないからだ。

これ1台あれば、巨大なSUVや派手なスーパースポーツカーに頼らずとも、まだスポーツカーを諦めたくない僕の気持ちも、気を使わず快適に使いたい彼女の気持ちも満たすことができる。それが、アバルト695ツーリズモというクルマなのである。

文=藤原よしお 写真=望月浩彦 取材協力=アバルト調布

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■アバルト695ツーリズモ

全長、全幅、全高はそれぞれ3660mm、1625mm、1490mm。ホイールベースは2300mm。フォーミュラ4ゆずりの1.4リッター直4DOHCインタークーラー付きターボは、180馬力の最高出力と230Nmの最大トルク(SPORTモード使用時は250Nm)を発揮する。

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(ENGINEWEBオリジナル)

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