2025.02.27

CARS

全車動態保存 伝説のエンスージアスト、ジーノ・マカルーゾが集めたラリーカーのコレクションが日本にやってきた!

動態保存された歴史あるヒストリーを持つ貴重なラリーカーが6台もやってきた!

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1960年代から80年代にかけて活躍した貴重なラリーカーのコレクションが博物館を抜け出し走行を披露した。モータージャーナリストの藤原よしおがリポートする。

2022年にイタリア・トリノ自動車博物館で開催された、ジーノ・マカルーソ財団の所有する貴重なラリーカーを集めた企画展『THE GOLDEN AGE OF RALLY』。その模様については本誌2023年1月号で大矢アキオさんのレポートを紹介しているが、その中から選ばれた珠玉の6台が来日。富士モータースポーツミュージアムにおいて2024年11月27日から2025年4月8日まで開催されている『THEGOLDEN AGE OF RALLY IN JAPAN』で公開されているのをご存知だろうか?



これはトヨタ自動車の豊田章男会長とジーノ・マカルーソ財団のモニカ・マイランダー・マカルーソ代表との交流によって実現した企画展で、元ジラール・ペルゴのCEOであり、若かりし頃はフィアット-アバルト・ワークスのコドライバーとしてラリーを戦った経験をもつマカルーソが生前に温めていた「いつか自身のコレクションを通じて日本にラリーの歴史を伝えたい」という想いを受け継いだものだ。



展示されているのは、モーリス・ミニ・クーパーS(1967年フィンランド1000湖ラリー優勝車)、フィアットX1/9アバルト・プロトティーポ(1974年ジーロ・ディタリア・アウトモビリスティコ出場車)、ランチア・ストラトスGr.4(1976年ジーロ・ディタリアなど出場車)、フィアット・アバルト131ラリーGr.4(1978年のウェールズラリーなど入賞車)、ルノー5ターボ(1981年モンテカルロ・ラリー優勝車)、アウディ・クワトロGr.B(1982年1000湖ラリー、サンレモ・ラリー優勝車)の6台。いずれも近代のラリーの歴史を語る上で欠かせないヒストリーをもつ個体ばかりである。

それだけでも十分にすごく、ラリー好きならずとも是非見ておくべき企画展なのだが、なんとさる1月25日に改修中の富士スピードウェイの第3セクターを舞台に、サプライズの走行テストが行われたのだ!

聞けば、これまでも定期的にエンジン始動を行ってきたが、全車動態保存するという同財団のポリシーに則り、走行テストが実現したのだそうだ。無論、そうした趣旨ゆえに走行はゆっくりとしたものだったが、それでも動く姿とエキゾーストノートは感動的で、在りし日のラリーシーンに想いを馳せることができた。

文・写真=藤原よしお 取材協力=富士モータースポーツミュージアム

◆ジーノ・マカルーゾを知っていますか? ラリーに魅せられたスイス時計業界の重鎮 その秘蔵車19台を一挙公開!(ENGINE2023年1月号)

(ENGINE2025年4月号)

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