2025.11.29

CARS

まるで生き物のようなV12エンジンの息吹を全身で味わう!日本上陸したフェラーリの新旗艦「12チリンドリ」に乗る

2024年5月にデビューした「ドーディチ・チリンドリ」にいよいよ日本の公道上で試乗。

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2024年5月にデビューした「ドーディチ・チリンドリ」。12気筒を意味するイタリア語を、そのまま車名にしたフェラーリの新フラッグシップに、日本で初試乗する機会を得た。その模様をENGINE編集部のムラカミがリポートする。

五感で味わい尽くしたい!

イタリアの本拠地マラネロで開かれたプレス向け内覧会で、初めてその姿を目の当たりにしたのが2024年4月。

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その時には、その名もズバリ「12気筒」と言うネーミングに仰け反りながらも、かつての「365GTB4デイトナ」を想起させるフロントマスクと、宇宙船のような未来的デザインのリアスタイルとの見事な融合に、これはひょっとして今までで一番カッコいいフェラーリなんじゃないかと心躍らせたものだった。

フェラーリ12チリンドリのエクステリア。

次にまみえたのは、同じ年の秋にルクセンブルクで開かれた国際試乗会でのことだ。

雨に濡れた美しい緑の林間コースを走りながら、一昔前のフェラーリ12気筒FRモデルが持っていた、ちょっと踏み過ぎれば即座にお尻がムズムズする運転の難しさがウソのような、すこぶる扱いやすく、常に安定感のあるグランドツアラーに生まれ変わっていることに驚かされた。

それでいてクローズドのテストコースを走らせてみると、強烈な横G、縦Gを発生させながら、レーシングカー顔負けのパフォーマンスを見せるのだから、その懐に深さに舌を巻いたものだ。

あれから1年、ついに、その12チリンドリに日本で乗れる日がやって来た。

六本木のフェラーリ・ジャパンが入るビルの地下駐車場でキーを渡された試乗車は、ヴェルデ・トスカーナ(トスカーナの緑)のボディに、テッラ・アンティーカ(古代の土の色)のインテリアという、とてもシックで落ち着いたカラーの組み合わせになっていて、私は思わず、センスいいね、と呟いてしまった。

この試乗車には、なんと58項目にもわたるオプション装備が奢られていた。ツートーン・レザーで仕立てられたデイトナ・スタイル・シートもそのひとつ。

ロッソ(赤)やジャッロ(黄色)のような典型的なフェラーリのイメージ・カラーより、こういう大人っぽい色の方が、この新フラッグシップにはずっとふさわしいと私は思う。

ステアリングホイール上のスタートボタンを押して、フロント・ミドシップに縦置きされるご本尊たる自然吸気12気筒エンジンに火を入れ、右手でパドルを引いてリア・アクスル上に置かれる8段DCTを1速に入れる。狭い駐車場で飛び出すことがないように、恐る恐るスロットルを開けていくと、緑のフラッグシップは至極スムーズに、厳かと形容したくなるような堂々たる貫禄を見せて動き出した。

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