プジョーのCセグメント・ハッチバック「308」がフェイスリフト。先行する「5008」や「3008」と共通のテイストではあるが、さらに進化した新世代の顔つきとなった。
まずはハッチバック&マイルド・ハイブリッドのみ
新顔の「308」のまず上陸するグレードは5ドア・ハッチバック・ボディの“GTハイブリッド”のみだ。システム出力225psを発揮する「308プラグイン・ハイブリッド(572万7000円)」およびステーションワゴンの「308 SWプラグイン・ハイブリッド(611万5000円)」、そしてディーゼル搭載の「308 SWアリュール・ブルーHDi」と「308 SW GT HDi」に関しては今のところ従来モデルが併売される。

いちばんの見どころは、なんといっても刷新されたフロント・フェイス。これまではまるで牙のように長く伸びていたライト・シグネチャーは、左右ヘッドライトから中央に至るまで細かく展開し、バンパー自体に切り込みの入るグリルと連続性のあるデザインとなった。

フロント中央には、プジョー初となるイルミネーテッド・エンブレムを採用。従来型よりは明らかに存在感は上回るが、それでも最新のドイツ・ブランドあたりよりはずっと控えめで好感が持てる仕立てだ。

新たに設けられたバンパー左右のエア・インテークとのバランスも良く、フェイスリフトとは思えないほどの自然かつ新鮮さのある仕上がりとなっている。この吸気口はタイヤ周囲のエア・フローを整流することで空気抵抗を減少させ、燃費効率の改善にも繋がっているという。

いっぽうリアはバンパー下部のクローム処理部分をブラック塗装としたほか、フロントとの一体感を強化すべく左右ライト間をつなぐガーニッシュを追加。

新デザインの18インチ・アロイ・ホイールも採用している。
ボディ・カラーは3色展開で、目を引くのは新色のラゴア・ブルーだ。ポルトガル南部の大西洋に面した海岸都市ラゴア(Lagoa)の透明感ある海と自然の風景からインスピレーションを得たという色調は、深みと鮮やかさが絶妙に混じり合う。これにオケナイト・ホワイトとペルラネラ・ブラックを加えた3色が設定されている。
パワートレインは先代から継続の1199cc直列3気筒ターボ+マイルド・ハイブリッド。エンジン単体での最高出力と最大トルクは136psと230Nm、モーター単体では15kW、51Nmを発揮し、システム出力は145psとなる。WLTCモードの燃費は20.8km/リットルに達する。

「308」の歩みを振り返ると、現行型ははや三代目。2022年末に導入が始まった時は、1.2リットルのガソリン・ターボ、1.5リットルのディーゼル・ターボ、そして1.6リットルのプラグイン・ハイブリッドという3つのパワーユニットでラインナップを構築しており、最上位のプラグイン・ハイブリッドでも500万円を切る価格設定だった。
それに対し今回の1.2リットル・ガソリン・ターボ+モーターのマイルド・ハイブリッドは524万円と約25万円の価格上昇となるが、最新世代の顔つきと発光するエンブレム、新たなホイール、空力の改善などといった改良を考えれば、納得感のある水準といえるだろう。
文=上田純一郎 写真=プジョー
(ENGINE Webオリジナル)