2026年3月に電動戦略の見直しについての記者会見で明らかにされたとおり、2026年3月期において上場以来初となる最終赤字になったホンダが、2026年以降のビジネスプランを発表した。
29年には1兆4000億円以上の利益を目指す
ホンダの2026年3月期における売上収益は0.5%増の21兆7966億円。当期利益はマイナス4239億円。電動戦略の見直しのときに示されたが、27年3月期も赤字になる見通しだ。その一方で、29年3月期には過去最高水準となる1兆4000億円以上の営業利益を目指すという。その柱となるのが、今回発表したビジネスプランだ。
2台のプロトタイプをみせる
そこでは2026年以降に市場へ投入する新型車とそのスケジュールを発表したが、さらに2台のプロトタイプを展示したのだ。どちらも2年以内に発売予定の次世代ハイブリッドで、1台はホンダ・ハイブリッド・セダン・プロトタイプと呼ばれるセダンで、もう1台はアキュラ・ハイブリッドSUVプロトタイプというSUVである。
ホンダ・ハイブリッド・セダン・プロトタイプはセダンとはいうもののファストバックスタイルを採る。2年以内に発売予定の次世代ハイブリッドという以外に車両に関する情報はなく、ボディサイズも不明だ。パッと見た感じでは、アコードもしくはシビックの次期モデルと思われるものの、どちらか判別するのはなかなか難しいが、大きさ的にはアコードの方が近いかもしれない。
スタイリングはスラントしたフロントノーズをはじめ、シャープな印象で、キャラクターラインの少ないクリーンなデザインだ。現行型のアコードもシビックもなだらかなルーフラインを持つファストバックとなっているが、このプロトタイプはルーフ後端の傾斜角が小さく、クーペライクな意匠となっている。フロントまわりも横長で4灯式のデイタイムライト(ヘッドライトは恐らくその下の写真ではブラックアウトとなっている部分だと思われる)によりスポーツカーのような精悍さを有している。
こちらはアキュラRDXか?
アキュラ・ハイブリッドSUVプロトタイプは、見た目の大きさと現行型がすでにモデルライフの後半を迎えていることからアキュラRDXだと考えられる。
こちらもフロントマスクをはじめ、バンパーの造形、リアククオーターウインドウの形状などシャープなイメージを強調する意匠が盛り込まれている。フロントのライトはセダン同様、デイタイムライトだろう。
この2台のほかに、29年度までに次世代のハイブリッドモデルを15モデル投入することが明らかになった。その中には、北米で導入するV6ベースの大型ハイブリッド、おそらくパイロットの後継車、も含まれている。
新しいSUVも投入
また日本市場では、28年にN-BOXのBEVを発売する。また、フルモデルチェンジなのか新規モデルなのかは定かではないが、2027年には複数の新しいSUVを送り込むとともに、次世代の運転支援装置を搭載した新型ヴェゼルを2028年に市場へ投入する予定だ。
なお、運転支援装置(ADAS)はハイブリッドとともに今後ホンダが力を入れていく分野。2028年の5年間に、一般道から高速道路まで、目的地の全経路でアクセルとはハンドルの操作を高度に支援するモデルを15車種に適応していくという。
ホンダは2025年に日本、アメリカ、中国の主要3か国で販売台数を減らしている。今回発表したビジネスプランは経たして、それら地域での販売回復に繋がるのだろうか。
文・編集=新井一樹 写真=ホンダ
(ENGINE WEBオリジナル)