2023.02.11

LIFESTYLE

これはお城の石垣か、それともピラミッドか!? いったいなかはどうなってるの?「壁のどこかに石積みを」という施主の希望に、巨石建築で応えた建築家の独創性がすごい!

名古屋の住宅街に出現した巨石建造物!?

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棟梁のような家づくり

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宇野さんは、クライアントに徹底的にヒアリングを行う。そして求められている機能を明確にしたうえで予算を提示する。

「家作りで揉めるのは、大抵機能か予算です。ここをしっかりさせているので、今まで問題が起きたことはありません」

と話す。ただしデザインについては、全て宇野さんへお任せである。建て主の希望や生きざまなど様々な要素を咀嚼し、宇野さんは創造的な建築プランを練り上げるのだ。これまで手掛けた40軒ほどの住宅は、どれも個性が違う。同じような家を量産するのではなく創造という知的冒険を楽しんでいるのである。しかも、設計図を工務店に渡して仕事が終了するのではない。大工の棟梁のように施工まで請け負い、自ら現場で指示を行っている。



戦前はほとんどこのやり方で、棟梁を信頼して家が建てられた。もちろん棟梁を支えるのは、腕の良い職人だ。良い職人は、放っておいても高いレベルの仕事を目指す。時にはより良い提案を棟梁に行うことも。改善を重ねていくうち、家は最初に思い描いたプランと違う姿になっていく。イメージを固定させないよう、事前に模型やCGを見せないのだ。

この家を建てた林さんは自営業で、十数年前に仕事の施設を宇野さんにお願いした経験がある。それゆえ宇野流の家作りの勝手は心得たもの。林さん家族は細かいことまで含め、機能面での希望を宇野さんに伝えた。その中で強く希望していたのが石積みだった。

もっとも事前に林さんがイメージしたのは、壁のどこかが石積みになるといった程度のもの。ところが宇野さんはこの依頼を受けて、すぐに石垣のように巨石を積み上げるプランが閃いたという。完成したのは、日本のお城の石垣がカーブしているのと違って、真っすぐなラインがモダンなピラミッドの家。もっともこの最終的な形にたどり着くのに、随分と苦労したそうだ。



室内に目をやると、無垢材や厚い金属を使った扉、仕上げを工夫したコンクリートなど、随所に職人仕事の跡が見える。圧巻は、クリ材を使ったキッチンキャビネットだ。相当にクオリティが高い。人間が落ち着いて長く暮らすには自然素材が不可欠と、宇野さんは木や石を多用している。意匠面だけでなく、長く快適に暮らすこともしっかり考えている
のである。 

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