先月の本誌における新作速報第2弾で紹介したように、パネライの2020年のテーマは「ルミノール マリーナ」のフルリニューアル。それとともに注目すべきは未来を見据えた先端素材。前回取り上げたカーボンファイバーとピークを高圧圧縮した「カーボテック™」のみならず、新生「ルミノール マリーナ」には、鉱物の玄武岩を融解して作る特殊な繊維素材「フィブラテック™」でケースを造形したモデルが新たに仲間入り。時計業界では初の素材という点で大いに興味深いが、時計に対してなんと70年もの国際保証を与えているのも驚きだ!
玄武岩繊維を使った「フィブラテック™」は、軽量で、弾力性と耐食性に富むハイテク複合素材。またダイアルの各要素から、フランジ、リュウズプロテクターとリュウズ、ストラップのステッチまでグリーンに光るのも斬新。自動巻き、パワーリザーブ3日間。ケース直径44㎜、30気圧防水。世界限定270本。税別209万円。70年間国際保証付き。ブティック限定。12月発売予定。
アンバサダーのマイク・ホーンと北極圏の探検が体験できる限定5本モデル。トゥールビヨンとGMT機能搭載で、ケースは彼のヨット「エコ パンゲア」のパーツから精製された再生スティールを使用。手巻き。ケース直径50㎜、30気圧防水。税別2050万円。ブティック限定。11月発売予定。
ベーシックラインの「ルミノール マリーナ」が、リニューアルで異次元の新世代ウォッチへと大変身。カーボテック™、フィブラテック™、ゴールドテック™、そしてDMLSといった独自の新素材を投入してレベルアップも半端ではない。時計の未来をぜひ実感してみたくなる。
新素材やスーパールミノヴァ™の使われ方はもちろんだが、何より驚かされたのは、70年間というかつてない長期の国際保証。新作の購入を検討している方は、親から子へどころか、孫へも受け継げる時計として家庭内プレゼンすれば、夢が叶うかも(笑)。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター) (ENGINE2020年7月号)
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