過去13年間分の雑誌記事をWEBで再掲載している連載です。毎週水曜日12時更新。
***
編集部に走行距離3万4000㎞でやってきた92年型メルセデス・ベンツ300TEが、25カ月の歳月を経て10万㎞を突破した。オドメーターの99999が100000に変わったのは、10月9日(土)午前6時10分、東名高速道路厚木IC付近。レッドブル・ジャパンの誘いを受けて「F1日本GP」が開催される鈴鹿サーキットに向っていたときのことだ。大台突破の瞬間を思い出に残るドライブで味わえたのは嬉しい。
3連休の初日ということもあって、岡崎ICや四日市IC付近は大渋滞。鈴鹿ICを降りたときは、東京を出発して7時間が経過していた。44号車はジリジリと進む渋滞のなかにあっても"ぐずる"素振りを見せない。走行距離10万㎞の中古車なのにドライバーの疲労も小さい。新車から18年を経たいまでも、東京〜鈴鹿の往復800㎞に不安を与えないのはさすがメルセデス・ベンツだ。鈴鹿は予選が中止されるほどの豪雨だったが、1本ワイパーの雨滴払拭能力も素晴らしい。
さて、レッドブルのパドックを見学することができたので報告したい。ピカピカの床にウェバーのマシンが! 機械なのにオーラがある。スターみたいだ。美しい!
「明日は予選と決勝を一度に行うので緊張する」というレッドブルのメカニックだが、現在トップのチームだけに表情に自信が見てとれた。「2週間ごとに世界各地へ転戦するエネルギーはレッドブル。これ、書いといてね(笑)」。
予選と決勝はご存じの通りレッドブルの圧勝。セバスチャン・ヴェッテル選手が優勝した。レッドブルのキャッチ・フレーズは「GIVES YOU WINGS」。アグレッシブな走りを見て、心に翼(=勇気)をもらいました。おめでとう!
文=荒井寿彦(ENGINE編集部)
■44号車/メルセデス・ベンツ300TE
MERCEDES-BENZ300TE
購入価格:168万円
導入時期:2008年9月
走行距離 3万4570km+10万1500km
2008年にENGINE編集部は「長期テスト44号車」としてメルセデス・ベンツ300TE(1992)を購入。1984年にデビューしたこの124型は「消耗部品をちゃんと交換していけば新車同然の状態で長く使える」と言われた名車で、それを検証すべく連載スタート。購入時の走行距離が3万4000㎞だった44号車は、12年後の2019年に走行距離30万キロを突破し、いまだ現役です。
(ENGINE2010年12月号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
PR | 2024.11.21
LIFESTYLE
冬のオープンエアのお供にするなら、小ぶりショルダー! エティアムか…
2024.11.21
CARS
日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロ…
PR | 2024.11.06
WATCHES
移ろいゆく時の美しさがここにある! ザ・シチズン の新作は、土佐和…
2024.10.25
LIFESTYLE
LANCIA DELTA HF INTEGRALE × ONITS…
2024.11.19
WATCHES
エンジン時計委員、菅原茂のイチオシ 世界限定1200本! グランド…
2024.11.01
CARS
これは間違いなく史上最速のウルスだ! プラグイン・ハイブリッドのウ…
advertisement
2024.11.16
こんなの、もう出てこない トヨタ・ランドクルーザー70とマツダ2 自動車評論家の渡辺敏史が推すのは日本市場ならではの、ディーゼル搭載実用車だ!
2024.11.15
自動車評論家の国沢光宏が買ったアガリのクルマ! 内燃エンジンのスポーツカーと泥んこOKの軽自動車、これは最高の組み合わせです!
2024.11.15
GR86の2倍以上の高出力 BMW M2が一部改良 3.0リッター直6ツインターボの出力をさらにアップ
2024.11.16
ニスモはメーカーによる抽選販売 日産フェアレディZが受注を再開するとともに2025年モデルを発表
2024.11.16
【詳細解説】320iセダンと420iクーペがドライバーズカーである理由を、自動車評論家の菰田潔が語る なぜBMWは運転が楽しいクルマの大定番なのか?