スイス高級時計の分野で豊かな経験を積んだ飛田直哉氏がプロデュースするNAOYA HIDA & Co.は、デザインに1930年代から50年代のヴィンテージウォッチのスタイルを取り入れ、機械式ムーブメントからケース、ダイアルの素材まで精密加工に徹底的にこだわって作られる。昨年の「NH TYPE 1B」に続く第2弾は、前作同様の手巻きで、9時位置スモールセコンドの「NH TYPE 1C」とセンターセコンドの「NH TYPE 2A」の2種類を発売。世界レベルの高級時計といえる逸品はすべて少数生産ゆえ時計愛好家にとっては垂涎の的。今回も完売必至だ。
「NH TYPE 1B」の後継モデル。ヴィンテージデザインや超高精度精密加工機による外装、ダイアルの手彫りブレゲ数字、ETAバルジュー7750ベースの手巻きムーブメント、高品質SUS904ステンレススティール素材などの特色はそのままに、細部の仕様を変更した。ケース直径37㎜。税別185万円。

現在の手巻きでは珍しいセンターセコンドのタイプもNAOYA HIDA&Co.に登場。これに合わせ、ETAバルジュー7750ベースのムーブメントを中3針に改修。先端を曲げ加工したブルースティールの秒針がまた味わい深い。手巻き。SUS904ステンレススティール、ケース直径37㎜。税別210万円。
ラグジュアリーの定義に「希少性」がある。究極はもちろん1点製作のユニークピースだが、それはまた別の話。少量生産に徹し、細部の細部まで徹底的にこだわるのもラグジュアリーだ。NAOYA HIDA & Co.はそうしたアプローチで作られる高級時計。SSケースで簡素なデザインの手巻き時計と侮るなかれ、通だけがわかるラグジュアリーが満載なのだ。
昨年、デビューした時計業界であれば知らない人はいない賢人・飛田直哉氏のブランド、NAOYA HIDA & Co.。時計の魅力を知り尽くしたカリスマが手がける新作は、今回もケース、針、ダイアル、ストラップを見れば見るほど、そして知るほどに虜になる仕上がり。3針の時計の表現の可能性がまだあることに気づかされる秀作だ。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年7・8月合併号)
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