雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。現在購入可能な国内外の新車の中から、42人の自動車ジャーナリストと5人の編集部員のそれぞれが「今だからこそ買いたい」と考える20台を選び、20(1位)〜1(20位)のポイントをつけて投票するというもの。2022年度版は全338車種がエントリーし、熱々の100台を選んだ。
果たして2022年に話題になったあのクルマは、いったい何位なのか? ここではENGINEWEBで未公開だった100位までのランキングを大公開。100位~61位に続いての60~51位は、スーパーカーがひしめく中、人気のトヨタ車が大健闘!
※購入可能な車両及びその本体価格は、2022年7月現在のものです。
第60位 DS4
(本体価格=398万円~ 1.2リッター直3ターボ〜/4WD/8段AT)
最も美しいCセグハッチ。E-テンスはEV走行時はもちろんエンジンが始動しても静粛性が高く、加減速はスムーズで力強さも十分と出色の出来。シトロエン・デラックスの域を脱していなかったDSブランドを輝かせる立役者となるだろう。(塩見智さん)
プレミアムを超えて、ラグジュアリーといっても過言ではないコンパクトカー。室内の美しさには、ただただ息を呑むばかりだ。(生方聡さん)
第59位 メルセデス・ベンツ Cクラス・セダン&ステーションワゴン&オールテレイン
(本体価格=599万円~ 1.5リッター直4ターボ〜/FF/8段AT)
メルセデスCクラスは価格も上がったが、走りは素晴らしい。運転支援では右に出るものはいないし、17インチ・タイヤのディーゼルをおすすめする。(清水和夫さん)
SUV系を中心にラインナップ急拡大中のメルセデスながら、乗れば「やはりこれだよね」とホッと出来るのがCクラス。220d系がイチ推し。(河村康彦さん)
第58位 ロールス・ロイス・ゴースト(エクステンデッド、ブラックバッジ含む)
(本体価格=3722万円~ 6.6リッターV12ターボ/4WD/8段AT)
ロールス・ロイスの中でもゴーストの乗り心地は絶品。細かいショックを吸収するアッパーアームに取り付けられたマスダンパーによって微振動が吸収される。V12も見事な出来栄え。ハンドルを握ってもワクワクする運転ができる。(日下部保雄さん)
ファントムでの後席へのおもてなしが運転席で堪能できる。新しいプラットフォームは乗り心地だけでなく走りもいい。ファースト・クラスのサルーン。(新井一樹さん)
第57位 ジャガー Fタイプ(コンバーチブル、R含む)
(本体価格=954万円~ 2リッター直4ターボ〜/FR、4WD/8段AT)
英国人ジャーナリストもやりすぎ! と口にする5リッターV8のエグゾースト・サウンドは強烈。ガソリン・エンジンの醍醐味を全身で感じさせてくれる。(九島辰也さん)
2025年にBEVブランドへの転身を発表したジャガーにとって、おそらく最後の内燃エンジンスポーツカー。V8もいいが直4でも十分に楽しめる。(藤野太一さん)
第56位 アストン・マーティン DBX(707含む)
(本体価格=2415万円~ 4リッターV8ターボ/4WD/9段AT)
ノーマルも良い。でもDBX707はもっといい。707psというパワーもさることながら、シャシーの出来栄えがまた驚異的。(藤原よしおさん)
スポーツカーメーカーのSUVでは最大の成功作がDBX。出来がいい。707はやりすぎ感もあるけれど、驚異のスピード感こそアストンの真骨頂。(小川フミオさん)
第55位 ランボルギーニ・アヴェンタドール(SVJ/ロードスター含む)
(本体価格=5206万3857円 6.5リッターV12/4WD/7段自動MT)
最後まで残った量産V12自然吸気ミッドシップ。もう二度とそれが表れることはないだろう。マルチシリンダー+ミッドシップというスーパーカーの個人的な条件を完全にクリアしたアヴェンタドール。これ以上にホットなモデルは存在しない。(山崎元裕さん)
前方に跳ね上がるシザー・ドアとV12気筒NAエンジンはまさにザ・スーパーカー。前後可変トルク配分式の4WDも魅力のポイントです。(齋藤聡さん)
第54位 シトロエン・ベルランゴ
(本体価格=346.9万円~ 1.5リッター直4ターボ/FF/8段AT)
カングーという偉大な先駆車はいるものの、デザインやパワートレインなど、それとは違うフランスらしさを表現したところが人気の源泉だろう。(森口将之さん)
個人的な話だが、犬を飼い始めて、やはり荷物でも何でもガンガン載せられる実用車があるといいと思うようになった。現状ではその最右翼。(島崎七生人さん)
第53位 マクラーレンGT
(本体価格=2695万円~ 4リッターV8ターボ/MR/7段自動MT)
超高性能を持ちながら、強固なシャシーと優れたサスペンションによって長距離移動は快適そのもの。積載量も確保された第一級のGT。(金子浩久さん)
クルマもオーナーも“これ見よがし”が基本の斯界において、高性能に加えて一定の実用性と抑制の効いたスタイルで究極の自己満足を目指した。(西川淳さん)
第52位 アストン・マーティン・ヴァンティッジ(ロードスター含む)
(本体価格=2171万円~ 4リッターV8ターボ/FR/8段AT)
レースも行なうアストンの最スポーツモデル。デビュー戦の2019年ニュル24hにドライバーとして呼ばれるもニュルのライセンス更新し忘れで棒に振る苦い思い出が。FRレイアウトでサイズ感が丁度良く、走る曲がる止まるも最適バランス。(桂伸一さん)
野性味とエレガンスと品格が絶妙にバランスしているのがいかにも英国的。だが飛ばすと明らかに硬派で手強い正統派後輪駆動スポーツカー。(高平高輝さん)
第51位 トヨタ・ランドクルーザー
(本体価格=510万円~ 3.3リッターV6ディーゼル・ターボ〜/4WD/10段AT)
日本が世界に誇る世界一信頼できるオフローダー。なかでもダカールラリー参戦を想定した「GRスポーツ」は砂漠のスポーツカーということか。(佐野弘宗さん)
「世界中のどこからでも生きて帰ってこれる車」というコンセプトが素晴らしい。普段使いにはちと大きいですが、何かあったら頼り甲斐度100%。(吉田由美さん)
(ENGINE2022年9・10月号)
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