4月上旬にスイスで開催されたWatches & Wonders Geneva(W&WG)にてお披露目されたジャガー・ルクルトの新作レベルソは、待望のブラックダイアルだ。ENGINE時計委員のコメントとともに新作レベルソをお楽しみあれ!
大豊作新作の中でも一頭地を抜く
オリジナルを彷彿とさせる文字盤デザインが特徴の「レベルソ・トリビュート」。このオタク心くすぐるコレクションには、意外なことにSSケース+ブラック文字盤の組み合わせがこれまでなかったという。
それだけに、記念すべき1931年の初作と同じ文字盤カラーをトリビュートで再現したこのモデルは、しっくり感と新鮮さが同居していて個人的超・大豊作のジャガー・ルクルト新作の中でも頭ひとつ抜けている印象だ。

オタクはこの手のリバイバル系ウォッチを見るとやたらと原理主義に傾倒しがち。で、自分も「レベルソの出自を考えればデュオは邪道、モノフェイスこそ至高。2針ならなお良し」なんて考えがチラついてしまう。
でも実際にケースを反転させ、文字盤カラーを“反転”させたようなシルバーダイアルを見れば、そんな些細な執着心も自然と忘れてしまう。カラーダイアルに注力してきたジャガー・ルクルトがあえて採用するモノクロのかっこよさには、あえてのスモールセコンド、あえてのデュオが似合っている。
ジャガー・ルクルト レベルソ・トリビュートデュオ・スモールセコンド
「デュオ」は、反転式ケースを活かして表と裏の両面にダイアルを設け、それぞれ異なるタイムゾンーンにセットできるという利便性抜群のモデル。1本で2本持ちが味わえるだけでなく、海外旅行で一種のGMTウォッチとしても使うこともできる。

最新作は、ケースがステンレススティール、表側ダイアルがブラックとブルーの2種類がラインアップ。とくにステンレススティールケース×ブラックダイアルという組み合わせは1931年のオリジナルと同じだ。手巻き。縦47mm×横28.3mm、3気圧防水。212万9600円。
問い合わせ=ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833
文=細田雄人
(ENGINE2025年7月号)