2025.11.10

CARS

最低気温3℃で要注意!クルマのタイヤを冬用に変えるタイミングを解説

夏用タイヤから冬用タイヤに交換するタイミングとは?

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朝晩の寒さが厳しくなってくると、いよいよ冬が始まると感じる人も多いのではないだろうか。長袖の服や上着を出す衣替えと同じように、クルマも冬に向けた準備をしておきたい。そこで、今回はクルマの冬支度の筆頭として挙がる「冬用タイヤへの交換時期」について解説する。

クルマのタイヤの種類は主に3つある!それぞれの特徴とは?



クルマのタイヤには、主に「ノーマル(サマー/夏用)タイヤ」、「スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)」、「オールシーズンタイヤ」の3種類がある。それぞれの特徴は次のとおりだ。

7℃超で性能を発揮する「ノーマル(サマー/夏用)タイヤ」

「ノーマル(サマー/夏用)タイヤ」は、一般的に外気温が7℃を超える春から秋にかけて最適なパフォーマンスを発揮するように設計されているタイヤだ。ドライやウェット路面で優れた性能を発揮する。

ただし、外気温が下がり、冬が近づいてくると、ゴムが硬化してグリップしにくくなるといった特徴がある。

氷上と雪上の性能が高い「スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)」



「スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)」は、氷上や雪上での性能に優れているタイヤだ。低温でも柔軟性を保つゴムと細かい溝(サイプ)が多く刻まれたトレッドパターンの組み合わせにより、氷上や雪上で高いグリップ力を発揮するようになっている。

ただし、ウェットやドライ路面でのグリップ性能は、ノーマルタイヤと比べると低くなる傾向がある。

実は氷上性能が低い?!「オールシーズンタイヤ」

「オールシーズンタイヤ」は、文字通り全て(オール)の季節(シーズン)に対応しているタイヤだ。サマータイヤとスタッドレスタイヤの両方の特徴を持ち合わせ、乾燥した路面や濡れた路面だけでなく、雪の上でも走行が可能なタイヤだ。



しかし、凍結路面での性能は、スタッドレスタイヤと比べると低くなる。よって、路面凍結する地域に住んでいる人は、スタッドレスタイヤを装着した方がよい。

クルマのタイヤを夏用から冬用に交換するのはいつ頃が適切?

夏用タイヤから冬用タイヤへの交換は、いつ頃が適切なのだろうか。

タイヤ交換の時期に悩んでいるユーザーの中には、天気予報を見て、「雪が降る可能性が高くなってからでも遅くない」と思っている人もいるかもしれない。

しかし、降雪予報が出るとタイヤ交換するオーナーが増え、雪が降る日時に間に合わなくなる可能性がある。



このようなタイヤ交換の混雑に巻き込まれないようにするためには、最低気温を1つの目安にするとよいだろう。

一般的に、外気温が3℃以下になると路面凍結するおそれが高くなる。そのため、天気予報を見て最低気温が3℃以下になる日が続いたら、夏用タイヤから冬用タイヤに交換するというのも1つの方法だ。

また、先述した通り、夏用タイヤは外気温が7℃を超える季節にパフォーマンスを発揮するタイヤとなっている。よって、外気温が7℃以下の日が続いたら、冬用タイヤに替えるというのも目安になるだろう。

夏用タイヤから冬用タイヤに交換するときはタイヤのチェックも欠かさずに

ノーマル(サマー/夏用)タイヤからスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)に交換する際は、タイヤのチェックも欠かさずに行っておきたい。主なチェック項目は次のとおりだ。

冬用タイヤに交換するときは、そのタイヤを使用できるかチェックすることも重要

【冬用タイヤを交換する際にチェックしておきたい主な項目】
・残り溝の深さが十分に(5mm以上)あるか(プラットフォームが露出していないか)
・ひび割れやゴムの硬化がないか
・釘などの異物が刺さっていないか
・タイヤに異常な摩耗がないか
・タイヤの柔らかさは十分か(溝が十分あっても柔らかさがない場合は冬用タイヤとして使用できない)
など

冬が本格化する前に、衣替えとともにクルマのタイヤのチェックや交換をして、降雪や路面凍結に備えておこう。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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