2025.11.15

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グリニッジ天文台なぞらえた遊び心にときめく!野上亜紀のイチオシ、「ロンジン スピリット ZULU TIME 1925」

1925年にロンジンが開発した初のデュアルタイムゾーン腕時計の100周年を記念する最新のGMTウォッチだ。

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9名からなるエンジン時計委員会が理性と情熱で熟考チョイス。21世紀の第2クォーターを共に過ごすに相応しい、「自信をもって推せる、あるいは自分で買いたい」アンダー100万円のタイムピースを厳選。野上亜紀がイチオシするのは、ロンジンから「ロンジン スピリット ZULU TIME 1925」だ。

ロンジン スピリット ZULU TIME 1925 64万2400円

1925年にロンジンが開発した初のデュアルタイムゾーン腕時計の100周年を記念する最新のGMTウォッチ。

第3時間帯の参照が可能な両方向回転ベゼルには、世界時間の基点となるグリニッジ天文台の地面に埋め込まれた「本初子午線を示す銅製の帯」を讃えて銅を含む18K5Nローズゴールドをインサート。自動巻き。パワーリザーブ約72時間。ステンレススティール、ケース直径39mm、10気圧防水。ブレスレットとブラックのNATOストラップが付属。

歴史・物語とコスパ……満足度高し

ロンジン専用キャリバーL844.4は、COSC認定クロノメーターの高精度、シリコン製ヒゲゼンマイ採用の耐磁性なども特徴。
ロンジンの時計にはいつもパッションを感じる。同社のヘリテージを綴る数々の時計が存在し、このピースもまた自らのルーツに敬意を表したモデルだ。

シリーズ自体は創立190周年時の2022年に登場しており、本機はロンジン初のデュアルタイムゾーンモデル誕生100周年記念を祝すもの。黒文字盤にローズゴールド・キャップの回転ベゼルや同色の針を合わせた華やかな表情ながらも、細部の仕上げに気を配ることで全体的に見せる落ち着いた風情が実によい。

ローズゴールドが含有する銅に、グリニッジ天文台の「本初子午線を示す銅製の帯」をなぞらえたエピソードには、ちょっとした遊び心を感じてしまう。

コンパクトなサイズも程よく、付属のNATOストラップに付け替えて楽しんでみたいとも思う。キャリバー「L844.4」を搭載した高精度とシックな見目麗しさ、そして歴代の時計への愛を綴る物語があり、コスパの良さにとどまらない満足度の高さがこの時計には宿る。

問い合わせ=ロンジン Tel.03-6254-7350

(ENGINE2025年12月号)
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