GTIは電動化の時代にどう進化するのか。その答えのひとつとして、日本で初披露されたのが「ID.GTIコンセプト」だ。GTI誕生50周年を見据えたこのモデルは、電気になっても“GTIらしさ”を大切にするという、フォルクスワーゲン(VW)の考え方をわかりやすく示している。「東京オートサロン2026」を起点に、GTIの次の物語が動き始めた!
「ID.GTIコンセプト」の日本初公開は、GTI 誕生50周年を見据えた“いま”
VWグループ・ジャパンは、「IAAモビリティ2023」で初披露した「ID.GTIコンセプト」を日本国内で初披露した。本国での初公開から約2年が経過したこのタイミングでの日本お披露目について、VWグループ・ジャパンの担当者に理由を尋ねると、昨年末にID.ポロの発表と国際試乗会が行われたこと、そして2026年がGTI誕生50周年の節目にあたることから、今後の戦略を語り、披露するうえでベストなタイミングだと説明された。
VWグループ・ジャパンのブランドディレクターのマーティン・ザーゲ氏によるプレゼンテーションでは、「GTIのDNAを受け継ぎながら、運転の楽しさと高い実用性を融合させた一台です。VWのEV戦略において重要な役割を担うモデルであり、スポーツモデルをどのように電動化していくのか、その方向性を示しています」と語り、「ID.GTIコンセプト」が今後の試金石となることを明言した。
電動化されても失われない“GTIらしさ”
そんなVWの未来を体現した「ID.GTIコンセプト」のエクステリアを見ると、フロントを横断する赤いライン、ナンバープレート下のハニカムグリルやストライプのサイドデカールなど、GTIらしいディテールが随所に盛り込まれている。電動モデルとなってもおなじみの“GTIらしさ”は、しっかりと守られている印象だ。

今回は外観のみの公開で、室内およびパフォーマンスの詳細については語られなかったが、ザーゲ氏によれば、電動化されたGTIにおいても、コーナリングから立ち上がりまでの前輪駆動らしい走りを実現するため、電子制御式の前軸ディファレンシャル制御が与えられる予定であるという。つまり、GTIらしい走りは、電動化されても決して失われない……その思想を貫く姿勢が示されたといえるだろう。
「東京オートサロン2026」は“GTI祭り”の序章
そして、プレゼンテーションの最後に、ザーゲ氏は次のようにも語った。
「もしこの電動GTIを日本の道路で見てみたいと思われるなら、その声を私たちに届けてください。皆さまから前向きなフィードバックをいただければ、(VWの本社がある)ウォルフスブルクにいる同僚たちに、日本市場がこのような電動GTIを受け入れる準備ができていることを伝え、説得したいと思います」

GTI誕生50周年を祝うイベントやファンミーティング、さらには「ゴルフGTI エディション50(日本導入未定)」といったスペシャルモデルのリリースなど、2026年はさまざまなGTI関連イベントが予定されている。そう、「東京オートサロン2026」から、“GTI祭り”の狼煙は上げられたのだ。
電動GTIだけではない、VWブースを彩る注目モデルたちは?
なお、VWブースでは「ゴルフR」にブラックカラーの特別装備を施した「ゴルフRブラックエディション」と“ワーゲンバス”の愛称で親しまれた「タイプ2」をモチーフとする電動ミニバン「ID. Buzz」も展示されている。

文=ENGINE編集部 写真=神村 聖、ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)