2026.06.27

CARS

知り尽くし味わい尽くした大人が行き着くクルマ|自動車評論家の渡辺敏史がアストンマーティン・ヴァンキッシュ・ヴォランテほか5台の注目輸入車にイッキ乗り

渡辺敏史さんが試乗した5台の輸入車のインプレッションを紹介!

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2026年上半期イチオシのニューモデル33台にそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開している恒例の「エンジン・ガイシャ大試乗会」のリポート。今回は自動車評論家の渡辺敏史さんが試乗した、5台のインプレッションを一挙紹介!

アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ヴォランテ「大人の行き着くところ」

21世紀のフラッグシップとして登場したヴァンキッシュは、この現行型で3代目となる。マッシブとエレガンスが折り合うプロポーションは決して虚仮おどしではない。



搭載されるV型12気筒エンジンは可能な限り室内側に押し込まれ、後軸側にミッションが配されるトランスアクスル・レイアウトはFRスポーツの理想を突き詰めたものだ。

V12ツインターボ・エンジンは、835ps/1000Nmを発揮する。もちろん天候や路面状況によっては大人の自制心が求められる領域だが、3速でもむにゅりとタイヤの歪みが伝わるほどのパワーを秘め事として、分厚いトルクでゆるゆると高速をクルーズする、そんな乗り方もピタリとハマる。

ワインディングに行けば重量やホイールベースをものともしない旋回性をみせてくれるが、あくせく走り込まずともすらすらと道をトレースしているだけでも気持ちがいい。

知り尽くし味わい尽くした大人の行き着くところに、こういうクルマが待っているというのは幸せなことだと思う。

DS 4リヴォリE-テンス「ライド・フィールだけで指名買い」

シトロエンから派生したDSは、今やフランスを代表するプレミアムとして、大統領専用車も供給するブランドだ。日本での展開は4モデルだが、そのセンターに位置するのが、Cセグメント級のクロスオーバー調ハッチバックとなるDS 4となると内装は外観以上にアバンギャルドなデザインだが、マテリアルのクオリティは高く、レザーの鞣しやステッチワークといった処理にも小さな高級車としての気遣いが伺える。



パワートレインはPHEVとディーゼルの2種類が用意されるが、WLTPモードで50km以上電気のみで走れる取材車のPHEVは、モーターの押し出しよる力感や静粛性の面で、DSブランドに現代的な魅力をもたらしているといえそうだ。

DS 4はハイテク装備も充実しており、前方のサーフェスをスキャンしてダンピングをフォワード制御する仕組みなども採り入れているが、それ以前にデフォルトの減衰感がなんともまろやかでフランス車的な包容力に満ちている。このライド・フィールだけでも指名買いする理由になり得るだろう。

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