2026.06.23

CARS

広大なスペースを有効活用できるリアルな“道具”|自動車評論家の金子浩久がルノー・グランカングーほか5台の注目輸入車にイッキ乗り

金子浩久さんが試乗した5台の輸入車のインプレッションを紹介!

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2026年上半期イチオシのニューモデル33台にそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開している恒例の「エンジン・ガイシャ大試乗会」のリポート。今回は自動車評論家の金子浩久さんが試乗した、5台のインプレッションを一挙紹介!

キャデラック・リリック・スポーツ「驚くべき静粛性」

奇遇にも同乗のYさんは2回目。昨年、マイバッハのEV「EQS680」に一緒に乗った。西湘バイパスで、「今の舗装のつなぎ目からのショックの収まりが良くないですね。サスペンションのダンピング能力が足りないのかもしれませんね?」と鋭く的確なインプレッションを発せられたのを良く憶えている。



EVに乗るのはあの時以来の生涯2回目。リリックは斬新なエクステリア、特にリアデザインが気になっていたとのことで興味津々。僕は3回目。

特筆すべきは、数あるEVの中でも特別な走行中の静粛性の高さ。キャデラックがエンジン車時代から開発し続けてきたノイズキャンセリング技術の成果が結実している。走行中に車内が静かなことの価値を最大限に享受できるのが音楽鑑賞。リリックが搭載しているAKGブランドのカーオーディオの高音質に驚かれていた。

ステアリング左側裏のパドルで操作するバリアブル回生ブレーキ・コントロールも他にない独自装備。昨年のマイバッハとはまた違ったEVの一端を体験いただいた。

ケータハム・スーパー・セブン2000「超絶的な非日常体験」

最新のEVとは対極にあるケータハム・スーパー・セブン2000。ロンドンのコノリーで誂えた一張羅のムートン・ジャケットと、ハウィックのカシミアのマフラーとビーニーなどで完全武装して走り始めたが、即、返り討ちに。



ドアが無いので上半身と顔が冷たい風に叩かれっ放し。モトリタ製のウッド・ステアリングは素手の方が滑らないだろうとグローブを脱いでしまっていたからさあ大変。西湘バイパスを走り始めて、すぐに指の感覚がなくなってきた。幸いにダッシュボード上にヒーターのファンスイッチを発見し、同乗者と2人で指を温めた。

料金所からのダッシュで各ギア目一杯に引っ張ってみるが、ちょうど制限速度の70km /hが精一杯だ。それ以上出すと肉体の限界がくるし楽しくもない。「夏は夏で大変でしょうね」。超絶的な非日常体験になることは覚悟していたが、真冬の西湘バイパスでのスーパー・セブンは一大事なのだった。でも、その非日常を同乗のYさんは堪能してくれたので甲斐があった。

マセラティMCプーラ「簡単に高性能を享受できる」

スーパーセブン2000で強烈な非日常を体験した後だったので、MCPURAには分が悪くなってしまった。MCPURAはマセラティの新世代のミドシップ2シータースポーツ“MC20”の発展版で電動開閉ルーフを備えたスーパーカーなのである。


 
エレガントなボディにカーボンファイバー製のモノコックを組合わせ、両総重量1560kg。630psの最高出力を発生するV6ツインターボが搭載され、2.33kg /psというパワーウエイトレシオを誇る。怖ろしく速いはずだが、西湘バイパスと箱根ターンパイクではその片鱗の「一端の一端」ぐらいしか垣間見れることができなかった。

比較してもナンセンスだけれども、スーパーセブンより簡単に超ハイパフォーマンスを享受できて、乗り心地だって快適。屋根を開けても風が舞い込まないので寒くもうるさくもない。エアコンや各種ヒーター類は万全だし、インターネットから高音質で好みの音楽を無尽蔵に聴くことだってできる。速くて、派手でカッコよい上に安楽でもあるのだ。メンバーさんの感想を聞いてみたい。

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