2026.07.09

CARS

キャデラックのハイパフォーマンス電動SUV「リリックV」に試乗|ものすごく重いものがとんでもない速さで進んでいく

キャデラック・リリックVに試乗した

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キャデラックの最新電気自動車、リリックに高性能モデルとなるVモデルが追加された。2680kgのボディでありながら、0-96km/h加速3.3秒という超高速SUVは凄かった。フリーライターのアライがリポートする。

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0-96km/h加速3.3秒!

撮影日の天気予報が豪雨ということで、借り出したキャデラック・リリックVをそのまま都心で夜撮することにした。キャデラックの電動SUV、リリックは都会が似合うと改めて思った。全体的にモダンなデザインでこれ見よがしの装飾がない分、最先端なものに仕上がっている印象がある。時代をリードするリリックのデザインが都会の夜景に見事にマッチしていた。

2680kgという重いボディながら、コーナリングは気持ちいい。ステアリングを通じて4輪がガッチリ路面をつかんでいるのがわかる。強烈な加速を制御するブレンボ製のブレーキも効き、コントロールについて文句のつけようがなかった。

「カッコイイですね」

茂呂カメラマンが呟いた。

私はキャデラック・リリックのリア・スタイルが好きだ。Cピラーの後ろからウィンカー・レンズがリア・ウィンドウを囲むように配されている。縦長のヘッドライトを持つフロント周りもスッキリとしていながら、表情に迫力がある。キャデラックというブランドが持つ保守的なイメージは一切なく、前衛的で時代を切り拓く印象を持っている。キャデラックのデザイン・チームはとても良い仕事をした。

さて、バーガンディのボディが美しいキャデラック・リリックVはリリックの高性能モデルとなる。標準のリリックと異なるのは、前後2つのモーターの出力である。標準モデルのシステム出力が最高出力522ps、最大トルク610Nmであるのに対し、Vは最高出力646ps、最大トルク904Nmを発生する。

フロア下部に強固なバッテリー・ユニットを敷き詰めた構造となっているキャデラック・リリックは、標準モデルでも高いシャシー性能を誇っているが、Vはサスペンションの専用調整、より応答性の高いステアリング・レシオの採用、さらにハイパフォーマンスEVとして不可欠な冷却系の強化などが行われている。

真横から見るとオーバーハングが短いのがわかる。

Vにはローンチ・コントロールまで付いていて、車重が2680kgもあるのに0-96km/h加速は3.3秒という驚きのスペックを誇る。

強大なモーターのアウトプットを制御するため、ブレーキはブレンボ製の6ピストン・キャリパーが採用された。

内外装ともに標準モデルと見た目に大きな違いはない。Vモデルを主張するのは、Vのバッヂだけである。

33インチの横長スクリーンがドライバーを囲むインテリア。

標準モデル同様、乗り心地が素晴らしいと夜の都心を走りながら思った。静かでしなやか。とても上品な乗り味だ。ステアアリング・ホイールには回生ブレーキの強さを選べるパドルが付いている。パドルを引きっぱなしにするとブレーキ・ペダルを踏まなくても完全停止する。信号の多い都会ではラクな機能だ。

室内はスッキリとしたモダンな印象で、広々としている。Vのカタチが刻まれたレザーシートの掛け心地はちょっと硬めでスポーティな印象。ホールド性も良かった。

ドライビング・モードは標準が「ツーリング」で、そのほか「スポーツ」、「スノー&アイス」、「Vモード」がある。キャデラック・リリックの高性能モデル、Vがそのパワーを発揮するのはステアリング・ホイールに設けられた「V」スイッチを押したときのみ。「ツーリング」モードで走っている限りは、落ち着いた印象を抱かせる高級SUVである。



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