大自然に包まれて一人悠々とした時間を堪能するなら、テントは居住性が高いものを選びたい。写真のテントはセンターポール1本で支えるティピー型テントをつくるスウェーデン・ブランド、テンティピの「サファイア5CP」。円錐形のシルエットは自然と調和する素朴さがありながら、突風のあおりを受けにくいという機能面のメリットもある。トップとボトムにベンチレーションが備わり、上級者ならテント内で焚き火もできる。直径3.8m、高さ2.3m、4〜6人が就寝可能。税別17万2000円(テンティピ/ファロ スインターナショナル Tel.0551-30-9270)
静かで経済的で、都会的でスタイリッシュ。たいせつな人を乗せて、安全かつ快適に移動する。ふだんのボルボXC60は、最先端の空気だったり、家族の笑顔を連想させるクルマだ。ところがXC60とともに日常を離れ、喧噪の街並みから遠ざかると、別の顔が見えてくる。ソロ・キャンプのベースとなる自分だけの秘密の場所への道のりは、たいてい辛く困難なものだ。だからこそ、到着した時の喜びは代えがたい。けれど、たとえそこが険しいワインディングの果てでも、たとえ暗い森の中を延々と続くラフロードの先でも、XC60 D4となら困難ではなくなってしまうかもしれない。190psを発揮する2l直4ディーゼルのもっともトルキーな領域を、緻密に制御された8段ATが、駆動力を落ち込み少なく繋いでいく。1.9トンもの車重を感じさせない低中速域での加速力は、目を見張るものがある。この逞しさのおかげだろうか。夜の闇の中、ひとりでいるはずなのに、心強い相棒 がずっとそばにいてくれるような気分になるのだ。
ボルボXC60 D4 税込655万9259円〜(ボルボ・カスタマーセンター Tel.0120-922-662)
写真=岡村昌宏 スタイリング=土田拓郎 文=水谷浩明 モデル=Nik
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