フランスのベル&ロスは、2016年からルノーF1®チームとパートナーシップを組んで毎年新しいコレクションを創作してきたが、5年目の今年も、トゥールビヨンを含む4つのクロノグラフから成る「R.S.20」を発表した。新作のインスピレーションは、ルノー2020レーシングカーのF1マシンとコンセプトカーのR.S.2027。現在と未来を象徴する2つのレースカーのカラー、ブラックとイエローで彩った4モデルとも、ルノーF1®チームと同じ書体のアラビア数字、さらにチェッカーフラッグを模した秒目盛りなどにその世界観を投影し、ベル&ロスの卓抜なデザインセンスが新作クロノグラフに洗練されたスタイルをもたらしている。
ラバーをインサートしたチタンとセラミックのスクエアケースにフライングトゥールビヨンとモノプッシャー式クロノグラフを併せ持つムーブメントを搭載。その精巧な機構がスケルトンダイアルから見えるこのモデルは、メカニカルなハイテク感がF1マシンのイメージを最も良く伝えている。手巻き。パワーリザーブ4日間。ケース縦45㎜×横45㎜、100m防水。世界限定20本。税別1950万円。5月発売予定。
マットブラックのセラミックによる42㎜のスクエアケースを採用して一段とハイテク感を強調したクロノグラフ。下のラウンド型と同様に、クロノグラフ機能の60秒針や積算計針、タキメータースケールをイエローで彩り、チェッカーフラッグのモチーフを加える。自動巻き。100m防水。世界限定999本。税別75万円。
「R.S.20」の新作クロノグラフで、ふだん使いに適したステンレススティールモデル。ベゼルのブラックと、クロノグラフ機能の60秒針や積算計針、タキメータースケールを彩るイエローがレースの世界を象徴。自動巻き。ケース直径43㎜、100m防水。ブレスレット税別52万円、レザーストラップ税別48万円、合わせて世界限定999本。
パイロットウォッチをベースにした「ヴィンテージ」にGMT機能を加えた人気モデルのブルーバージョン。ブルーダイアルと赤いGMT針、ブルーとグレーに色分けしたシックな印象の回転ベゼルなど、色使いのセンスも抜群で、旅行やタウンユースに最適だ。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径41㎜、100m防水。税別39万円。
毎年カラーやディテールを微妙に変えて発表してきた「R.S.」シリーズは、詳しくない者にはどれも同じに見えるかもしれない。2020バージョンの違いは、鮮烈でありながらも派手ではない色使い、そして比較的すっきりした印象だろうか。「R.S.」もそうだが、同じムーブメントを搭載してニュールックを創出するデザイン力は比類ない。
ルノーF1®チームの公式パートナーとなって5年。そのインスピレーションをデザイン、素材を異なる形で反映したクロノグラフは、あえてパートナーのロゴを入れないあたりが潔い。ファンならずとも欲しくなるカッコ良さだ。一方でオンオフ問わない幅広いシーンで活躍する日常使いにはブルーダイアルが鮮やかなGMTモデルがおすすめ。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年6月号)
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