1920年代のアールデコスタイルを反映した長方形ケースの「ロングアイランド」コレクションは今年20周年。20世紀初頭のヴィンテージウォッチからインスピレーションを得たフランク ミュラーの代表作としては「トノウ カーベックス」と双璧を成す。新作ではアイコニックなビザン数字をダイアルの裏側からの型押しで立体的に際立たせたレリーフ加工が斬新だ。21世紀のトノウとしてモダニティを追求する「ヴァンガード」には、時刻表示の既成概念を覆すクレイジー アワーズを搭載する夏らしい新しいカラーのモデルが登場。ファンには大いに魅力的だろう。
緩やかにカーブする長方形ケースが独特な「ロングアイランド」は、2000年に登場して以来、多様なモデルを展開してきたが、ダイアルに型押しによるビザン数字を用いるのは初の試み。ギヨシェ模様の周囲で躍動する立体的なゴールドの数字が華やか。自動巻き。18KPG×ステンレススティール、ケース縦45㎜×横32.3㎜、3気圧防水。ホワイト、ブラック、ブルー、ブラウン各色税別160万円。
針がランダムにジャンプして進む遊び心満点のクレイジー アワーズと、爽やかな夏空を思わせるマーブル模様のブルーとの組み合わせがなんとも斬新。見た目カジュアル、機構は複雑という凝ったモデルだ。自動巻き。グラスファイバー、ケース縦53.7㎜×44㎜、3気圧防水。30本限定。税別270万円。今夏発売予定。
「ロングアイランド」の新作を見て、フランク ミュラーがヴィンテージのタイムレスな価値を見出した先駆者だったと改めて気付かされた。それも重要だけど「男たちよ、カッコいい時計で個性を主張せよ」と背中を押した功績も大。時計のお洒落を楽しむ男が確実に増えたのだから。
誕生から20周年を迎えるも、いまだに色褪せない輝きを放つロングアイランド。アールデコスタイルを反映したスクエアなケースやインデックス、そしてダイアルのギヨシェ模様は、スーツに似合うだけでなく、カジュアルな装いに品を与えてくれること間違いなし。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年6月号)
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