2020.06.17

WATCHES

ENGINE編集部が推す、2020年新作時計|グラスヒュッテ・オリジナル

GLASHÜTTE ORIGINAL/2020年の「シックスティーズ」はクールなブルーの彩り

ドイツ高級時計の一翼を担うグラスヒュッテ・オリジナルは、1960年代のモデルから想を得た「シックスティーズ」の"アニュアルエディション"を2018年から発表し、愛好家の間で人気の的だ。2020年期間限定の2つの新作は、ダイアルに氷河の青をイメージしたグレイシャーブルーを採用。プレートにサンレイ仕上げを施してからドーム型にプレス、次にニッケルコーティングをかけてブルーのラッカーでグラデーションに彩色、さらに色を窯で焼きつけ、最後にインデックスや数字を加えて完成する手の込んだダイアルは、まさに芸術的な逸品だ。



シックスティーズ(左)

ドーム型サファイアクリスタルとダイアル、先端がカーブした針、独特のアラビア数字などは1960年のオリジナルを再現。複雑な工程を経て職人が作るグレイシャーブルーのダイアルも絶品だ。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径39㎜、3気圧防水。税別77万円。


シックスティーズ・クロノグラフ(右)

2眼クロノグラフのヴィンテージテイストを引き立てるグレイシャーブルーダイアル。同色の新しい「シックスティーズ・クロノグラフ」の導入は今回が初。精巧な自社ムーブメントも価値が高い。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径42㎜、3気圧防水。税別94万円。


 


時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!

強烈なグリーンやオレンジに続くグレイシャーブルーは、穏やかで癒される色。ブラウングレーのヌバックストラップも優しい…と書いて気づいたのは、SSでブルーダイアル、ブラウンのスエードストラップを合わせたレトロな時計を自分も愛用していること。なので完璧に好みが一致!


ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!

昨年は斬新なオレンジダイアルをまとって発表された「シックスティーズ」が今年採用したのは、まるで水彩画のようなニュアンスを持つグレイシャーブルー。ブルーダイアルはトレンドを超えて、もはや定番。そんな固定観念を覆す新たな美しい表現には脱帽だ。


文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)


(ENGINE2020年7月号)

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