ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「一度は手に入れたい」クルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台についてと、「20年間のクルマをどう見てきて、この1台はどういう基準で選んだのか?」というテーマに答えてもらった。
日本人って、ワ~ッて盛り上がって比較的すぐ冷める。でも、だからこそ新しいものが次々と生まれてくるんでしょうね。そんな中クルマは、乗り物からアイテムへと、どんどん進化しているように思います。時空を超えるのは大変ですが、空を飛ぶだけなら比較的早い時期に実現しちゃうかも。というわけで今回は素直に、私にとってエポック・メイキングだったクルマを選びました。
スキーのウエーデルンのごとく、まったくロールを感じさせずに、見事に曲がっていく感覚。ドアの開け方に未来を感じつつも、ボディサイズを含めた扱いやすさに、スーパーカーでコンビニに行ける時代が来た!と感動しました。
2位 ポルシェ・ボクスター(986)
手頃なサイズの2シーターオープンカー、これなら60歳を待たずして買っても許されるんじゃないか?!新しい時代のポルシェも、乗ってみたらやっぱりどんなカタチでもちゃんとポルシェ。喉から手が出るほど欲しかったモデルです。
3位 ミニ(初代(BMW傘下で復活後)
1959年からの歴史を、新時代へと移すトライに感動。誰からも愛されるスタイル、ゴーカートフィーリングの乗り味、以前からのファンも取り込んで昇華させた見事な手法にすっかりやられ、MINIファミリー4台目を乗り継いでいます。
4位 フィアット500/500C
古き良き時代を現代へと進化させた後、2007年の登場以来、未だにモデルチェンジせず、未だに売れ続けているのがまた素晴らしい。
5位 レンジローバー・イヴォーク(初代)
ランドローバーの挑戦状?! このクルマからこういったデザインテイストが流行しましたよね。SUVが時代の流れを作る時代になりました。6位 アルピーヌA110往年の名車の復活のさせ方が興味津々でしたが、軽さをベースに新時代の純粋なスポーツカーとして、カッコイイクルマだったのがスゴイ!
7位 ランボルギーニ・ウルス
スーパーカーメーカーが作るSUVってどんなものかと思ったら、オフロードもしっかり走れる想像以上に本格派が出てきて驚愕しました。
8位 ポルシェ911(996後期型)
水冷エンジン、2ペダルモデル等、トピックス満載のモデルでしたが、おかげでまた多くのファンを獲得できたのはさすがだと思いました。
9位 BMW i3
風力発電のみで動かす工場で組み立てられるように、カーボンを使って作るといった発想がユニーク。仕上がりも唯一無二のEVですよね。
10位 ジャガーIペイス
EVもスポーツカー・メーカーが、いや自動車メーカーが作ると、こんなにも違うものなのか!と驚かされたモデル。これなら楽しめる♪
11位 テスラ・テスラモデルS
EV専門メーカーとしてさまざまなセンセーショナルを巻き起こしたのは賛否両論なれど、やはりスゴイことだったと思います。12位 ボルボ XC90(現行型)プラットフォームも、パワートレインも、トールハンマーの顔も、新ボルボはここから開始。そして大ヒットにつながったのはスゴイ!
13位 アウディ・オールロードクワトロ(初代)
いま大ヒット中のクロスオーバーSUVのパイオニアですよね。エアサスってスゴイんだなぁ~って、このクルマで初めて思いました。
14位 シトロエンC3(初代)
クルマを分解できるかのような発想で、オープンカーにするという考え方、そしてそれをオシャレにまとめ上げたのはさすがフランスです。
15位 フォード・フィエスタ(4代目1.0エコブースト)
ダウンサイジング・ターボ・エンジンってここまで来たんだ!と、エンジンに感動しました。
16位 アルファ・ロメオ・ジュリア
久々復活のFRのアルファ・ロメオということで超話題。やっぱり色気があるんですよねぇ。
17位 三菱アウトランダーPHEV(現行型)
回生ブレーキ、減速Gの強さを自分で調整できるPHEVって未だに唯一無二なんですよね。
18位 三菱i
リアミッドシップレイアウトの発想で、唯一無二のデザイン性と乗り味は素晴らしかったです。
19位 トヨタiQ
まずパッケージングに感動。そしてこのディメンションでちゃんと高速走行できることに感心。
20位 日産GT-R/R35
日本が誇る名車の1台が、出てきてくれて感動。コスパ考えたスペックは世界に誇れます。
文=竹岡 圭(自動車ジャーナリスト)
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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