ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「一度は手に入れたい」クルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台についてと、「20年間のクルマをどう見てきて、この1台はどういう基準で選んだのか?」というテーマに答えてもらった。
その時代に注目されたクラスやモデルたちが上位を占める納得の18年。個人的には激動の2000年で、やはり家族構成の変化に応じてクルマ選びも変化した。当初はFF・2ボックスで事足りていたが、子供の成長と共にワゴンになりHVを味わうべくプリウス3世代を愛車にし、エンジンも各種味わいつつ現在はSUVに変化。ここ10年のHOT20は無性にスポーツカーを欲したクルマ選びになる。
アストン・ワークスにドライバーとして採用されたという意味で忘れられない存在。DB4 GTのようにレースでも通用する本格派であり、前後重量配分に優れたトランスアクスルによる操縦安定性と、美しいスタイリングが何よりも魅力。
DB9までのモダンな雰囲気からガラリと前衛的に変化したDB11だが、アストンらしい伝統工芸はそのままに、フォーマルにもGTカーとしての走りも進化させて、相変わらずの存在感を放つ。最新ならではのデキの良さがある。
ダニエル007最初のボンドカー。DB9をさらにパワフルにモダンに進化させた当時の最高峰。有り余るパワーとコントロール性の高さを試乗会の席で首脳陣に披露(見られていた)。クルマの潜在能力と同時に私“桂”の存在を再認識させた。
ロードカーとしての万能性とサーキット走行した際のどこにも逃げや柔な部分の無い剛性感の高さは、まさにレースカーのロード仕様!!
最後のFRコルベット。エンジン・トルクとはまさにこの事で、アクセルひと踏みで大股で大地を蹴る。雄大なアメリカンV8の雄叫びも魅力大!!
ポルシェは本当に罪作りである。その時代時代のGT3に乗れば、文句のつけようなど無いのだが年次、新生が出る度に確実に進化を遂げる。
誕生から13年、超絶な速さを誰もが扱いやすい操縦性に変化。制御を変えた現開発陣の努力は素晴らしい。基本の確かさが長寿の証し!!
カーボンファイバー多用の主要構造、レンジエクステンダーEV、エンジンサウンド“ギミック”。先進技術をまとめた斬新さに吸込まれる。
ライトウエイト・スポーツでありながらクルマに必要な要素を確実に押さえたまとめの上手さはお見事。日産製がこうも変わるエンジンも魅力。
高い質感と操縦安定性に魅惑のV10サウンドが後方で吠えるアウディ初のスーパー・スポーツ。それが成功だった事はランボでも証明済みだ。
メルセデスは古典的なロング・ノーズGTとして最高峰スポーツに独自性を持たせた。操縦性は安定志向。曲る愉しさはGT Sから。
操作するすべてがダイレクトで、低重心で軽量さが伝わるフットワークは、アルミ製バスタブ・シャーシに因る。それこそがロータスらしい魅力。
優雅さは内外装ともに。W12エンジンとAWDを組み合わせた全天候型スーパー快速GTカー。その確かな操縦安定性は氷上でも確認済み。
操安性と乗り味に優れたオトナの4座スポーツGT。レース仕様のトロフェオを伊でテストし、独と仏でレース参加。社交の場を体験できた。
現在の愛車。肩肘張らない快適な空間と滑らかな乗り味に満足。DとHEVがあれば文句ない。
CCの5気筒が先の愛車。スタイリングと質感の高さと乗り味に惚れた。もう一度欲しい1台!!
2度目の車検間際まで愛車にした我が家では珍しい1台。手放した瞬間に女性陣から文句の嵐。
ウイリス好きラットパトロール世代には刺さる。その使い勝手の良さは街なかに溢れる数が証明。
EV、HEV好きには物欲モードONの1台。タイカンの上陸でその座は危うくなるかも!!
現代版ミニ(クーパー)たるコンパクトで韋駄天のGTIに食指が動く。初代ゴルフGTIの再来。
文=桂伸一(モータージャーナリスト)
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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