東京発の新しい鞄ブランドとして注目のエティアム。前回の記事ではラバー素材を使った画期的なシリーズ「バウンシー」を紹介したが、今回はエティアムの実力がよりわかる本格派のレザー製品を取り上げてみたい。
エティアムの人気シリーズ「バウンシー」とともにブランドの柱になっているのが、ソフトでよく手に馴染む革素材を用いた「ファンダメンタル」と「ブリック」の2シリーズだ。
使用するのは北米産の原皮。姫路のタンナーでコンビネーションなめし(クロムとタンニンの併用)を施し、ふっくらとした弾力のある質感に仕上げている。さらにイタリアから取り寄せたヒートドラムで加工し、立体的で表情豊かなシボ革に。試行錯誤を繰り返し、ぎゅっと引き締まった肉厚革でありながら、軽くて美しい素材が完成した。また、アニリン染料と顔料を重ねた高級感のあるカラーリングも、エティアムが最後までこだわり抜いたポイントだ。
絶品のシュリンク・レザーで作られた鞄や革小物は、日常にそっと寄り添うような、控えめながら温かみのある佇まい。アイコニックな真鍮製チャームとともに、長い時間を経て味わい深い表情へと変化していくに違いない。
世代を超えて長く使われる鞄作りを目指し、2020年にスタートしたエティアム。2021年3月半ばには東京・蔵前にショップもオープンする予定になっており、今後の躍進を予感させる。
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「基本の」「基礎の」という意味をもつ、王道的なアイテムを揃えたシリーズ。やや丸みを帯びたシンプルなデザインで、上質な革素材と日本の職人による丁寧な仕上げを堪能できる。他に船底のブリーフやトートなど、ビジネスシーンに最適なアイテムが多い。
ビジネスシーンで抜群の信頼感
マグネット式のかぶせトップがクラシックな印象のブリーフケース。美しいシボ革は、長く使うことで穏やかに経年変化していくという。背面にある深めのポケットは、スマホを収納するのにちょうどいい。またヘリンボーン生地をあしらった内側には、ポケット3つ(1つはPC/タブレット用)とジップポケット1つを備える。ショルダーストラップ付きの2ウェイタイプ。黒、ダークネイビー、ブラウン、オークの全4色。W40×H28×D12.5㎝。5万9000円。
身のまわりのモノをコンパクトに収納
ウォレットとスマホケースの機能を併せもち、2つ折りのコンパクトなサイズ感にまとめたウォレットショルダー。組紐のストラップは長さ調整が可能で、首から下げても、斜め掛けでも使える十分な長さだ。カラーはブラック、ターコイズブルー、オーク、レッドの4色展開。W11×H18.5×D4㎝。2万7000円。
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文字通りレンガを指すと同時に、「信頼できる」という意味もあるシリーズ名。「ファンダメンタル」に比べてスクエアなデザインになっており、シャープで都会的な印象。ビジネスシーンにも合うが、上品なカジュアルに合わせてもサマになりそうだ。
シーンを問わないオールラウンダー
積み木のようなスクエアなフォルムで、容量もたっぷりなトートバッグ。隠しマグネットでトップを閉じることができ、デザイン面のアクセントにもなっている。肉厚なハンドルがボディを支え、しっかりと自立する。カラーは黒、ブリティッシュグリーン、オーク、ターコイズブルーの全4色。W38×H32×D14㎝。5万3000円。
スタイリッシュなスクエアリュック
手持ちバッグとしても使えるユーティリティなリュックサック。スーツからモードなスタイルまで、幅広い着こなしに似合うスタイリッシュなフォルムが魅力的だ。背面にタブレットを収納できるポケット付き。リュックには珍しい5点底鋲の作りで、耐久性も文句なしだ。カラーは右と同じ全4色。W29×H39×D13㎝。5万6000円。
(ENGINE 2021年2・3月号)
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文=野中邦彦 写真=植野 淳
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