2022.01.04

CARS

ゴルフだけがフォルクスワーゲンじゃない 実はいいヤツなTロックのTSIに乗った

2020年7月に日本での販売が開始されたフォルクスワーゲンTロック。ティグアンとTロックとともに日本市場におけるフォルクスワーゲンSUV三兄弟の一角を担うコンパクトSUVだ。MQBプラットフォームをはじめ、機能面においては先代ゴルフと共有する部分が多く、ゴルフのSUVクーペ・バージョンと言えるかもしれない。

これが真打か!?

日本導入開始時は150ps/340Nmを発生する2.0リッター直4ディーゼル・ターボを積むTDIのみのラインナップだったが、1年遅れで1.5リッター直4ガソリン・ターボのTSIモデルが登場。その上位モデルである「TSIスタイル・デザインパッケージ」に高平高輝氏が試乗した。



Tロックに一番ふさわしい

ティグアンとTクロスの間に位置するカッコイイクーペSUVなのに、なぜかエンジンが2リッター・ディーゼル・ターボのTDIだけに限られていたTロックに加わったガソリン・ターボ搭載モデル。最新のティグアンと同じ1.5リッターの新世代TSIユニット(150ps/250Nm)と湿式デュアルクラッチ型7段自動MTのDSGとの組み合わせで、TDIモデルに比べて車重はおよそ100kg軽いおかげでずっと軽快俊敏だ。そもそもFWDしかない都会派クロスオーバーSUVなのだから、最初からこれで良かったんじゃないか、いや積極的にこのTSIパワートレーンが一番Tロックにふさわしいと思う。



2トーンルーフが選べるデザインパッケージでも376万円と同グレードのTDIより20万円安いし。新型ゴルフに比べれば内装がいささかチープだが、ゴルフほどインストルメントのフルデジタル化が進んでいないのでかえって使いやすい。ええかっこしいに見えて、付き合ってみるとそこはやはりフォルクスワーゲン家の一員、実はとてもいいやつなのである。



文=高平高輝 写真=宮門秀行

(ENGINE2021年9・10月号)

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