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2023.04.07

CARS

「内装色は、私なら絶対オシャレでエレガントなチョコレートよっ!!」　これが「アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2ターボ・ディーゼル Q4 Ti」に試乗したモータージャーナリストの生の声だ！！　　

ENGINE編集部

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2ターボ・ディーゼル Q4 Ti

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ！　2.2リッターディーゼルは470Nmと図太いトルクでSUVボディをグイグイと加速させる！　アルファ・ロメオ・ステルヴィオに乗って、佐藤久実さん、石井昌道さん、飯田裕子さんの3人が思わず叫んだ！

グッド・ハンドリング！

近頃、クルマの話題は電動化一辺倒といっても過言ではないが、皆が皆、電気自動車に乗れるわけでもないし、電動車だけになったらエネルギー供給バランスも悪いし、ユーザーも置いてきぼりになっちゃう。だからこそ、このタイミングでステルヴィオにディーゼル・モデルが存在するというのを大歓迎する人も多いはず。年間の走行マイレージが多い人にとっては、ワンタンクでロング・ドライブができるディーゼルはまだまだ魅力的な存在。ロング・ドライブにSUVは快適だけど、ステルヴィオはスポーツ・セダンをそのまま背高くしたようなグッド・ハンドリングがゴキゲンで、まさにスポーツカーの楽しさとSUVの快適さをいいとこ取りしたようなキャラクターになっている。そして、ディーゼル・エンジンのチューニングも、ちゃんとそのキャラにシンクロしている。どんなカタチのクルマでも、ラテンの血が騒ぐような気持ち良さが備わっているのがこのブランドの魅力でもある。もちろん、上質さもね。スポーツカーみたいなアドレナリンの出方ではないが、ドライビングを積極的に楽しめる。（佐藤久実）

グレーのウッドパネルが組み合わされ、インテリアはカジュアルな雰囲気に仕上げられている。

名門のDNA

かつてはもっともスポーティなグレードに付けられていたTiが、ステルヴィオではエントリー・グレードになってしまっているのはちょっぴり寂しいが、それでもSUVとしては異例にスポーティな動きをするので走りだせば気分はあがる。2.2リッターディーゼルは470Nmと図太いトルクでSUVボディをグイグイと加速させる。高回転が得意なタイプではないものの、8段と多段なATでポンポンと小気味良くシフトアップしながら、常に大トルクを感じられるのが気持ちいい。最大の魅力はキレ味抜群のステアリング・フィールだ。ギア比が超クイックなのでこぶし一つ動かすぐらいでもクイッと曲がっていくような感覚。それなりに大柄なSUVであってもコーナーでのキビキビ感を強調しているのがアルファ・ロメオらしい。攻め込んでいくと最終的には弱アンダーステアで安定志向なのは現代的であり、ステルヴィオとジュリアのために開発されたジョルジョ・プラットフォームのポテンシャルの高さをうかがわせた。ディーゼル搭載のSUVであっても名門のDNAを色濃く感じられるのだ。（石井昌道）

チョコレート・カラーの内装色はTiのみ。

コーナーが好きなSUVね！

街中ではエレガント＆スポーティなスタイルを纏うSUVをオシャレに、ワインディングではSUVであることを忘れる（ホントに忘れる）ドライビングも愉しめるステルヴィオ。ハンドリング性能に優れたスポーツ・セダンのジュリアと同じプラットフォームを用いたSUVのステルヴィオは後輪駆動ベースのスポーツ4WDモデル。昨年、新グレードとして登場したTiが搭載するエンジンはディーゼル（2.2リッター直4ディーゼル・ターボ 210ps／470Nm）だと聞くと、燃費優先のロング・ドライブが快適なモデルを想像するかもしれない。しかし、アルファ・ロメオはコーナリングが大好きなブランドなのだと高性能なエンジンと粘るような走りでリマインドできました。ちなみにフロント・マスクはジュリアと似ているけれど、個人的には盾形グリルに向かってより立体的で表情豊かなステルヴィオの顔の方が好きです。インテリアではチョコレート・カラーのレザー・シートをTiグレードにのみ設定。内装色のブラック×ブラックシートでスポーティにまとめるのも良いけれど、オシャレでエレガントなのはチョコレートよっ!!（飯田裕子）

全長×全高×全幅＝4690×1905×1680mm。ホイールベース2820mm。車重＝1820kg。車両価格＝703万円。

写真＝郡大二郎／小林俊樹／神村聖／茂呂幸正

（ENGINE2023年4月号）

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