2023.04.03

CARS

「おかげで眠気が吹っ飛びました(笑)!」 アクセル・オンでもグイグイと曲るから楽しくて仕方がない! これがフォルクスワーゲン・ゴルフRに試乗したモータージャーナリストの生の声だ!!

フォルクスワーゲン・ゴルフR

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! ゴルフ史上もっともパワフルなハイ・パフォーマンス・モデル、フォルクスワーゲン・ゴルフRに乗って、吉田由美さん、石井昌道さん、藤野太一さんの3人が思わず叫んだ!

眠気も吹っ飛ぶ!


おっと! この日、私が朝一番で試乗したのがゴルフR。ご存知、フォルクスワーゲンのゴルフ・シリーズの中で最強モデル。Rとしては3代目です。フォルクスワーゲンは2030年までに欧州販売の7割をEVにすると謳っていて、EV化の道まっしぐら、なのですが、実はまだまだガソリン・エンジンも捨ててない……のかもしれませんね。直列4気筒の2リッターターボ・エンジンに320ps、420Nmのパフォーマンス。前後のバンパーがR仕様になっていたり、リアのディフューザーや4本出しのテール・パイプなどがR専用。ブルーのブレーキ・キャリパー、Rのエンブレム、車内でもスティッチやポイント使いに青が使われています。しかも深い青なので、子供っぽくない大人の青。青というより深い青なので碧かも。ドライブ・モードにはRモードもありますが、明らかにエグゾーストから響く音がアグレッシブに。そしてRモードにするとACCが解除されるらしく、何かあったら自分で何とかしろ的な。走りは面白いほど軽快で、アクセルに対する反応の速さは抜群。おかげで眠気が吹っ飛びました!笑(吉田由美)

車両価格=639万8000円。

楽しくて仕方がない

ゴルフGTIが伝統的にFFを守っているのに対して、最強のゴルフRは最新鋭の4WDで武装する。それゆえエンジンも基本はGTIと同じ2リッターターボながら最高出力320ps、最大トルク420Nmとハイ・パフォーマンスだ。さすがは4WDでアクセル全開でのゼロ・スタートでもタイヤがきっちりと路面を掴んで猛烈にダッシュしていく。低回転域からトルクのある直噴ターボだが、5350~6500rpmで最高出力を発生するスペックの通り、回すほどにパワーが盛り上がっていくのがスポーティだ。19インチの大径タイヤを履くが可変ダンパーを装備するだけあってコンフォート・モードならば乗り心地はいい。ワインディングでは走りがダルいのでは? と心配になるほどだがスポーツやレースにモードを切り替えればはっきりと引き締まって安定した姿勢でコーナーを駆け抜けていく。絶妙なのが4WDの制御だ。後輪左右のトルク配分を行い、アウト側をより多く回していくのでアクセル・オンでグイグイと曲がっていく。コーナー立ち上がりで積極的にアクセルを踏みつけていけるのが、楽しくて仕方ないのだ。(石井昌道)

外装色とコーディネイトされ大人びた雰囲気のあるゴルフRの室内。

万能ゴルフ!

ゴルフ史上もっともパワフルなハイ・パフォーマンス・モデルとVW自らが謳う。320ps、420Nmを発揮する2リッターエンジンは、先代より出力を向上しながら、排出ガスの低減と燃費性能の向上を果たしている。パワー・アップしたことにあわせてブレーキ・ディスク・サイズを1インチ拡大。キャリパー・ポッドをアルミ製にすることで重量増を抑えているあたりは、さすがゴルフというべき配慮だ。これまでにも定評のある電子制御式ダンパーDCCなどの恩恵もあって、低速域でもしっかりとストロークし、乗り心地も良好。ただやみくもに速さを追求したのではないことが分かる。さらにすごいのは新しくなった4WDシステム。新型では、前後輪だけでなく、後輪左右のトルク配分を変化させる「Rパフォーマンス・トルクベクタリング」なる機能を追加しているのだが、結論としてこれまで以上にグイグイ曲がる、走って楽しいクルマになっている。そもそもRはRacingに由来するというが、より速く、安全に、快適に、万能のゴルフというべき存在。多少無理やりだけど、all-Roundのほうがふさわしい気がする。(藤野太一)

シートの「R」の文字の主張もさほど目立たない。

写真=郡 大二郎(メイン)/茂呂幸正(サブ)

(ENGINE2023年4月号)

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